大阪の舞洲で来月の七夕まで開園している「大阪舞洲ゆり園」に行ってきました。
入口に張り紙がしてありまして、『園内1周1.1km 所要時間40分』と書かれています。1周1.1kmとはけっこうな距離があります。
園内に入ってみると、小さな砂利を敷いた通路が伸びていて、その左に海に向かって下る傾斜地にゆりが咲いていて、かすかに香りも漂っています。
最初に伸びる通路からは、花を見下ろすようになるのであまりよく見えないのですが、一段下りたところからは、見上げる形になるのでよく見えるようになります。
曇り空のためコントラストが低く鮮やかさに欠けていますが、花は奇麗に咲いていました。
一輪一輪は奇麗に咲いているものの、長い通路を歩いていて、ちょっと気になったことが目につきました。
開催されている舞洲は埋立地で海に面しています。
このため、当初このゆり園の話を聞いたとき、埋立地の土と潮風の影響で、はたしてゆりが元気に育つのか? という疑問が当初ありました。
ゆりという植物が、どういった性質の花なのか分からないものの、花をつけているところを見ると、荒れ地にも強い植物なんだと、埋立地に対する疑問は払拭できましたが、違った意味で当惑することを目にしました。
先に掲載した写真では、花が密集しているように見えるかと思いますが、実際には下のように花と花の間隔がずいぶん開いているところがあり、横から見る光景とはまったく違ったものになっている所がありました。
そして、花の背が相対的に低く、ゆりというには迫力が欠けていることに気づいたので、肥料不足かと思いながら地面を見てみると、とても花を植えるような状況ではないように感じたのです。
埋立地ということで、ガレキがあることは分っていても、こうもあからさまに目に見えてしまうと、花が可哀そうに感じ、反面、強い花なんだ。とも感じました。
まったくのガレキに花を植えたところで育たないでしょうから、雨で土が流れてしまったのかもしれません。
敷地が広いために手入れするのは大変だろうということは分かるものの、花が哀れに思えてなりませんでした。
そんな状況にあっても、力強く咲いている花たち。
早咲きの種類はもう散りはじめているものがありますが、黄色のゆりや遠目に見るとコスモスのように見えるゆりが見ごろだと思います。
これから行こうと思っている方に、いくつか情報を。
先に書いたようにじゃり道を1キロほど歩くのですが、ゆるやかなアップダウンがあり、出口近くのテント造りの売店を除き、途中に日差しを避ける場所がありません。
その対応をしていただきたいのと、ベビーカーや車いすは砂利道のため大変かもしれません。
また、障がい者用トイレが完備されていないので、このあたりも考慮に入れるほうがよろしいかと思います。
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