CANONの「EOS 6D」や「EOS 5D」などのフルサイズデジタル一眼レフを使っていて、ミラーレスに興味を持っている人は多いと思います。
デジタル1眼レフからミラーレス1眼に移行しようか悩んでいる人の参考になればと思い、ブログを書いてみます。
今年2024年はオリンピックイヤーということもあり、EOS R1登場の噂が出ています。
キヤノン、ニコン、ソニーなどデジタルカメラの覇者を狙うメーカーがオリンピックに合わせてフラッグシップ機を出すのは毎度のことなので、本当の話だと思っています。
ここで気になるのは『EOS 1D』ではなく『EOS R1』の噂が多い事。
キヤノンに限らず、カメラメーカーの開発環境はデジタル1眼レフからミラーレス1眼に移っていることを感じさせます。
ワタシはフィルム時代からEOSを使っているキヤノン派でして、そのレンズ資産があるので、ミラーレスに強い興味はありませんでした。
しかし昨年、とある理由からミラーレスに移行し、今となってはデジタル1眼レフは使えない気持ちになっています。
EOS 6D Mark2からEOS R10へ
初めて手にしたミラーレス1眼レフで選んだのは「EOS R10」でした。
それまで使っていたデジタル一眼レフはフルサイズの「EOS 6D Mark2」。
初めて使ったフルサイズ一眼レフが「EOS 6D」で、その後発売された「EOS 6D Mark2」に移行したのです。
「EOS 6D」は、ジョイテスティックのないフルサイズ一眼レフの廉価版。
廉価版とはいえ、発売当初は20万円ほどしていて、今も現行販売されています。
2017年に「EOS 6D Mark2」を入手して、2023年までずっと愛用していました。
新しいカメラが欲しいという欲が出ないほど良いカメラだったのです。
その気持ちに変化が出たのは、動画を撮るようになってからです。
「EOS 6D Mark2」の動画性能はFHDまでで、4K動画は撮れません。
そんなところに、仕事でも使う必要が出てきて「GoPro」を購入。
「GoPro」は4k動画が撮れるんですが、当初はFHDでしか撮っていませんでした。
あれこれ撮っている中「GoPro」の設定が、たまたま4Kになっていたことがありました。
FHDの設定で撮ったつもりでいた動画を編集をするためパソコンに取り込んで編集作業をはじめました。
ダビンチリゾルブというソフトを使って作業をしているのですが、やけに重くて作業がはかどらない。
重くてはかどらない作業をしている時、気づいたのは画質が良いこと。
なんで?
と思って確認すると4Kで撮っていた。
その時、同じ場所で『GoPro』と『EOS 6D Mark2』の両方で撮っていました。
両機の動画を比べてみると、フルサイズ一眼レフで撮ったFHD動画より、小さなセンサー搭載の「GoPro」の4K動画のほうが圧倒的にきれいだったのです。
これには驚きました。
スチール写真のカメラ好きの思考では、画質はセンサーサイズとレンズで決まる。
これは間違っていないのですが、動画では事情が違うようなのです。
輪郭など細部の詳細さ、色の鮮やかさが違っていました。
これがキッカケになり、4Kが撮れる1眼レフが必要だと感じるようになったのです。
EOS R10に決めた理由
フルサイズの「EOS 6D Mark2」からミラーレス1眼に移行する場合、ターゲットは「EOS R6」「EOS R8」となるでしょう。
「EOS 6D Mark2」からの移行なので「EOS R6」かできれば「EOS R6 Mark II」を狙いたいところ。
しかし予算が合わない。
仕事で使うとはいえ、30万円を超えるカメラは必要ありません。
「EOS 6D Mark2」を買った時は20万ちょっとでした。
その当時と比べると、「EOS R6 Mark II」はツーランクほど上の値段設定になっています。
価格的には「EOS R8」でしたが、R8には良い感想を持っていなかった。
「EOS R8」が発売されたのは、まだ4K動画が必要だと思っていない時でした。
発売当初、そんな気持ちで見たスペックは「EOS RP」の焼き直し。というもので、まったく魅力を感じなかったのです。
R8に魅力を感じなかったもう一つの理由は「EOS R10」の存在でした。
「EOS R10」はAPS-Cではあるものの、マルチコントローラー(ジョイスティク)がついて量販店で10万円ちょっと。
これに対し、「EOS R8」は20万を超えるのにマルチコントローラーもボディ内手振れ補正もない。
形が「EOS RP」に似ているところから、研究開発費をあまり使わずに登場させたフルサイズミラーレス。という印象だったのです。
肝心の4K動画はR10もR8も撮れる。
ということは、安いR10でいいじゃないか。
そう思い、「EOS R10」を入手したのです。
EOS R10の驚くオートフォーカス性能
人生初のミラーレス1眼レフを手にするまで、何度も量販店に行き、手に取って使いやすさなどを吟味しました。
あと、画質についても自分のSDカードを使う許可をもらい、撮らせてもらいました。
撮らせてもらって最初に驚いたのは、新しいAPS-C1眼の高感度耐性でした。
ワタシが持っているAPS-C機の「EOS KISS 7i」だと、iso3200が個人的に耐えうる最高感度。
それに対し「EOS R10」だとiso12800でも大きく破綻しているように感じない。
高感度ノイズに関しては感じ方に個人差があるので、あくまでワタシの感想ですが、カメラの進化を感じました。
実際に使い始めて高感度耐性より『スゴイ』と感じたのはオートフォーカス性能。
「EOS R10」で良いと思ったのは以下の点です。
- オートフォーカスのスピードと正確さ
- オートフォーカスエリアの広さ
- マルチコントローラー(ジョイスティク)
- 機材の軽さ
「EOS 6D Mark2」のオートフォーカスポイントは45点。
「EOS 6D」は9点のみだったので、発表された当時は驚喜しました。
ただし、フォーカスできるのは中心部分のみとなっています。
これに対して、「EOS R10」のオートフォーカスエリアはファインダーのほぼ全域となる1053分割。
この性能差はとても大きい。
エリアが広いうえに、人物であれ猫などの動物であれ「瞳検出」の性能が優秀で気持ちいいようにピントが合うんです。
そのオートフォーカス性能をさらに使いやすくしてくれるマルチコントローラー(ジョイスティック)の存在も大きい。
写真はもちろん、動画を撮っている時でもフォーカスポイントを自在に変更できます。
APS-Cミラーレス一眼レフの4K動画の画質は?
機種交換の最大の理由4K動画はいかがなものか。
GoProと撮り比べてみた所、さすが一眼レフ。
EOS R10で撮っ4K動画のほうが詳細で美しい。
とはいえ、こだわりの無い人が見ても気にならないレベルかもしれません。
あと、オートフォーカス性能によるものですが、狙ったところにピントを合わせられるので、作画の意図を表現しやすくなりますね。
狙った所にピントを合わせた所で、スマホだけで見る場合、その差を感じる人は少ないかもしれません。
でも、パソコンモニターやテレビで見ると、背景のボケ感などは大きな差があります。
静止画同様に動画も瞳検出をしながら撮影できるのも良いですね。
我が家のネコで試し撮りしただけで、その性能の高さに驚きました。
AIサーボにしていたら、勝手にピント合わせをしてくれるんです。
さらに言うと、電子ビューファインダーの存在も大きいですね。
リアルタイムに露出の変化が分かるのって便利なんです。
ファインダーを見ながら撮影することが多い人には便利だと思います。
フルサイズ一眼とAPS-Cミラーレス1眼写真の性能差
一方、写真に関しては、フルサイズとAPS-Cの差はあります。
高感度耐性が高くなったとはいえ、人物を撮った時の肌の滑らかさやボケ感などは、やはりフルサイズが上です。
同じレンズを使った場合、背景のボケや抜け感は、古くてもの6D MarkⅡのほうが上だと感じます。
まとめ
フルサイズ一眼レフを長らく使っていたワタシが「EOS R10」を数か月使ってみて思うこと。
動画が主体であれば「EOS R10」で問題ない。
でも、動画も写真も高画質と考えるなら「EOS R6」か「EOS R8」を選ぶほうが幸せでしょう。
ミラーレス1眼に移行にして半年ほど経って思うのは、新しくカメラを買うとしたらミラーレスを選びます。
ワタシの場合、オートフォーカス性能が低い「6D MarkⅡ」を使っていたのでより強く思うのかもしれません。
今日はミラーレス1眼に移行した話を書いてみましたが、デジタルカメラの本体って、やはり新しいものの性能が上回りますね。
フィルムからデジタルに変わった時ほどの衝撃はないものの、ミラーレスのスゴさを感じています。
以上
東大阪のヘアーサロン
オーパス21の前田でした
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