シンビジウムとは洋ランの1種で、蘭の仲間の中でも寒さに強く丈夫なのが特徴だそうです。
ずいぶん前に母親が育てていたシンビジウムがベランダに放置されていました。
それが下の写真です↓
こんな可哀そうなことをしていたのに、4年ほど前まで花を咲かせてくれていたのです。
しかし、3年ほど花が咲かなくなってしまいました。
花は咲かないものの、葉っぱは毎年伸びてきて、枯れることはありませんでした。
前回のブログでも書いたように、昨年あたりから植え替えてあげようと思い、その時期を待っていました。
5月頃が植替えに適した季節ということなので、先月、植替えをしました。
上の写真を見て変なことになっていると感じた方も多いかと思います。
鉢の中に鉢が入っているのは変ですよね。
これには理由がありまして、中にあるブルーの鉢は焼き物でして、いつだったか割れてしまい、近くにあった素焼きの茶色い鉢に入れ、そのままにしていました。
枯れてもおかしくない状況なのに、割れた部分から素焼きの鉢の中にまで根を伸ばし、必死に生きていたのです。
外側の茶色い鉢を抜いて、その様子を見ると、驚いたと同時に可哀そうなことをしていたと申し訳なくなっていたのでした。
鉢の外に根が回っているのは、普通なら考えられない状態です。
しかもビッシリ伸びています。
外側の根をはがしてみると、中に水色の鉢が姿を現しました↓
外側の根にも新たな葉っぱが伸びているのも分かってもらえると思います↓
水色の鉢の中にある根をズラすと、鉢が割れているのが分かります↓
中の鉢の中も当然のこと根が詰まっています。
二重になったシンビジウムの根の全体像が下の写真です。
白っぽい元気な根は少なく、茶色く変色してシワシワになっている根が多いです。
これを植え替えていきます。
用意したのは洋ランの土と鉢底石。
鉢は、使っていないものを使います。
洋ランの土一例
鉢底石一例
まず最初に、元気な葉を選別することにしました。
調べてみると、シンビジウムはバルブと呼ばれるものがあるとのこと。
前年・前々年に伸びていた葉の根元に球根状になった丸いこぶのようなものをバルブと呼ぶそうです。
そのバルブを触ってみて、スカスカだったらダメで、中が詰まっていたら、その部分から新しい葉芽などに栄養分を送るのだとか。
この下調べの元、確認してみました。
葉は4つの固まりがあったのですが、1つの葉には、バルブの痕跡はなかったので、残りの3つを順番に見ていきます。
まず一つ目の葉。
下の写真の葉の横にあるバルブは、写真だと元気そうに見えますが、触ってみるとスカスカで栄養分を使い切っているようでした。
2つ目の葉。
このバルブは小さいながらも中が詰まっていました。
3つめの葉。
これは、外の鉢に伸びていた葉で、葉とバルブの生えている方向が違うのは、このことが理由です。
このバルブは、一番大きくて中が一番しっかり詰まっていました。
この結果、2つ目と3つ目の葉を残すことにしました。
根がしっかり詰まっているので、ノコギリを使って切っていきます。
下の写真は2つ目の葉を植えているところです。
話しが前後しますが、鉢の下にネットを置き、虫などが入ってきにくいようにしました↓
そこに鉢底石を敷きます(写真ブレてます…)↓
鉢底石の上に洋ランの土を少し入れ、カットした根を入れて高さを確認します。
鉢のギリギリではなく、少し余裕を持たせて植え替えました。
このように植え替えてから、さらに調べたところ、プラスチック鉢に植える場合は洋ランの土で良いそうですが、素焼きの鉢は通気性が良いため、水もちが良い水ゴケを用いるのが一般的だと知りました。
でも、プラスチックの適当な鉢がないので、翌日買いに行くことにして、作業を終えました。
植え替えてすぐは水をあげないほうが良いという情報があったので、翌日の夕方まで待ち、しっかりと水をあげました。
見ての通り貧相な状態のシンビジウムが元気になってくれるのか、花が咲いてくれるのか、はたまた枯れてしまうのか、時折レポートするつもりです。
以上
東大阪のヘアーサロン
オーパス21の前田でした
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