ワタシたちの業界で長らく訴えていたことの一つに
シリコンがてんこ盛りのシャンプー・トリートメントは
あまり使ってほしくないということがあります。
今さらですが、その理由を簡単に説明しましょう。
シャンプー・トリートメントに含まれている
シリコンが原因で髪に被膜が出来てしまい、
ヘアカラーやパーマに悪影響を及ぼす
ことがあるのです。
が、悪影響はパーマやカラーだけに限らず、
カットにも悪影響を及ぼすこともあるのです。
なぜ今さらこんな話しをしたかというと、
先日、高校生のカットをしていた時のこと。
カットをした髪が床に落ちたのを踏むと
ツルツル滑るのです。
まるで床にワックスをかけたようになります。
これはシリコンの被膜ができた髪の場合
珍しい事ではありません。
床に落ちた髪が滑ることをその高校生と
話していて、それがキッカケでシリコンの話になり、
気になることを話したのです。
シャンプーをして、いくらすすいでも
地肌や髪がヌルヌルして汚れが落ちてないと
感じるので、何度もシャンプーをするらしい。
なのに。
そのヌルヌルはいっこうに取れないとのこと。
そりゃそうです。
使っているシャンプーを聞いてみると
シリコン入りのものですから。。。
この状況は、ワタシたちプロからすれば
当たり前のことですが、その高校生は
自分の髪や頭皮が汚れていて、
何度シャンプーしてもとれない。
こんなふうに思っていたのです。
難儀なことに、何度も洗うことにより、
さらに被膜を形成してしまい、
髪がベタつくようになっている。
このようにベタついてくると、
ボリュームを持たせたり、
流れを出すスタイルの場合、
思うように髪が動いてくれなくなります。
これがカットへの悪影響。
このように軽い動きが出なくなる
動きが出なくなるのはカットをする時点で
分かっているので、事前もしくは
カットの途中でその説明をさせてもらいます。
そして
カット後のシャンプー時には
炭酸を使ったり、被膜が落ちやすいような
シャンプーを使って洗います。
でも
それでもダメな人がいるのです。
シリコンの被膜が出来ている人の多くは
髪の根元付近がベタつき、髪が立ちあがらなく
なってしまいます。
こういった方をシャンプーしてみると、
毛先は泡立つのに根元付近はあまり泡立たない。
さらに言うと、シャンプーしたあとで、
手がヌルヌルした感じになります。
この高校生のように、何度洗っても
髪と地肌がスッキリしないと感じているなら、
シャンプーの見直しをおすすめします。
とまぁ、このようにシリコンが悪者のように
書きましたが、絶対悪ではありません。
過度なものはダメ。
ということですので勘違いしないでくださいね。
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