ドーモ
オーパス21の前田です
頭の中にあるイメージを他人に伝えるのって難しいですよね。
ヘアースタイルを伝えるのも同じで、ぼんやりと思い描いたものを言葉にして、それを伝えるのって、とても難しい。
そんな曖昧なイメージを伝えるのに、一番便利なツールが写真です。
今日は、理美容室で、自分が伝えたいイメージを写真で伝える一つの例を書いてみます。
例題としてイメージするヘアースタイルはベリーショートです。
季節がら、男性は短くしたい衝動にかられるようで、来店される方のほとんどは、普段通りのスタイルであっても、ちょっと短めに。
というリクエストを多く受けます。
でも中には、思い切って短くしたい方もおられて、スキっと刈上げたいという希望も多いのです。
ところが、一口に刈上げといっても長短ありまして、地肌が透けて見えるくらい短くするパターンがあれば、長めにするパターンもあります。
「地肌が透けるくらい」とか「長め」という曖昧な表現では、カットをする理美容師は分かりにくいのです。
オーパス21では、「MS」というお任せのカットがございまして、その方に合ったスタイルをワタシが作るパターンです。
こういった、すべてお任せになる場合には必要ありませんが、曖昧な表現を分かりやすくするために、ここで写真が登場します。
今日は、先ほど触れた『刈上げ』部分について話を進めますね。
下の写真の方は、耳より前と後ろで長さを変えた刈上げのスタイルにしています。
ここで注目してほしいのは、借り上げ部分の色彩です↓
3mmのほうは地肌が透けて白く見える一方、6mmのほうは、透けなくて黒く見えています。
この色味を理美容師に伝えるのが一番分かりやすいのです。
気をつけてほしいのは、誰しもが、この方のように3mmと6mmのバリカンを使っても、同じようにならない事。
髪の密度によって色彩が変わります。
もし、密度が低く髪の薄い方が同じようにバリカンを使うと、もっと白くなります。
密度が高い方は逆に黒くなります。
だから、ヘアースタイルブックなどの紹介に何mmにカットと書かれてあっても、その数字を伝えても同じにはなりません。
肝心なのは色彩なのです!
スタイルブックを使うにしろ、ネットのスタイルカタログを使うにしろ、全体のイメージが合わなくとも、刈上げ部分はこれくらいの色彩が希望と伝えることによって、カットをしやすくなるのです。
また、「トップはこれくらいの長さ」というように複数枚の写真を使ってもOKです。
それらのイメージを元に理美容師さんが考えてくれるはずです。
スタイルカタログは参考程度に
ついでに書いておきますが、スタイルブックを使うにしろ、ネットのスタイルカタログを使っても、そのスタイルとまったく同じにはなりません。
何のためのスタイルブック?
と言われるかもしれませんが、現実です。
スタイルカタログは、あくまで参考程度に考えるほうがいいですよ。
ワタシはフツーの理容師なので、出来ないものは出来ないと言いますので、その時は諦めてください^^
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