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講習会場で『引き算の構図』を使って写真を撮る方法は一つじゃない

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続けてほしいという声に励まされ、というか調子に乗って(写真を)絵になるように撮る講座3を書いてみます。

 

その前に前回までのリンクを貼っておきます↓

 

写真を撮るということ。その基本となっているのはお客さんの言葉だった

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絵になるように撮るために構図や主要な被写体を考えてみる

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前回触れた『引き算の構図』を主題として、三角構図についても触れておこうと思っていましたが、長くなりそうなので、今回は『引き算の構図』について少々詳しく書いてみるつもりです。

 

まず最初に書いておきたいのは、絵と写真の違いについて。

 

例えばある景色を絵にしたいと思ったとしましょう。

 

 

例題として、京都の『石塀小路』を書きたいと思ったとします↓

 

 

前回触れた『S字構図』を考えて撮っています。

 

ここは、いわゆる『絵になる場所』です。

 

スナップ写真であれば、そのままでイイと思います。

 

 

でも、作品として考えると、ワタシはある部分がとても気になるのです。

 

 

 

それが下の写真で示した排水口です↓

 

何を言いたいのかと言いますと、絵であれば、ここを省いて描くことが可能です。

 

 

でも、写真の場合は(加工しない限り)省くことはできません。

では、どうすればイイのか?

 

 

現場で気づいていれば、一歩前に出てこの排水口が構図に入らないように撮るでしょう。

 

でも、あとで気づいた場合、ワタシは、これも前回触れたようにトリミングしちゃいます。

 

その写真がコレ↓

 

 

排水口が入らないようにカットしています。

 

 

元の写真と比較すると、奥行き感が失われますが、スッキリした絵になりました。

 

 

このように、絵と違い、写真の場合、目の前にあるものを省くのが難しくなります。

 

 

これを講習会場に置き換えましょう。

 

たくさんの参加者の中で、見えるものを省くにはどうすればイイのか?

 

それを書いていきます。

 

 

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引き算の構図の考え方

 

『引き算の構図』

 

これには、先に書いたように、写ってしまったものをトリミングで省いてしまう方法と、もう一つの方法があります。

 

それは、(出来るだけ)写らないようにしてしまうのです。

 

 

ここでまた例題を出してみます↓

 

 

手前にシーサーがあり、奥にコンセントやシャンプーブースのコックが写り、時計の時間が分かりますね。

 

これらを(出来るだけ)写らないようにしてしみましょう↓

 

 

紙を貼ったりして何かで隠したのではなく、『ボケ』を利用して分かりにくくしているのです。

 

こうすることで、主要な被写体が浮かび上がり、何を撮りたいのかという意図がハッキリします。

 

これが、写真で使える『引き算の構図』です。

 

この二枚の写真は、撮った機材が違います。

上の写真はスマホ。

そしてボケているのは一眼レフ。

 

前回のブログで書いたように、ワタシがなぜ一眼を使うのか? という理由は、このようにボケのコントロールが可能だからです。

 

 

 

詳しく書くと長くなるので、端的に言います。

一般的に、カメラやレンズが大きくなるほど『ボケ』が強くなります。

 

これは間違いありません。なので、スマホではなく大きなデジタル一眼レフを使っております。

 

 

しかし、この気持ちがゆらぐ体験をしました。

先日、新年会の席で、iPhone8だったかXで写真を撮ってもらいました。

それが下の写真↓

 

 

どうです?

奇麗にボケてるでしょ。

 

 

ポートレートというモードで撮影してもらいましたが、この結果には驚きました。

 

薄暗い店内で、これほどノイズが少なくきれいにボケるんですよね。

 

ワタシの格安スマホでは、これほどの写真は、どう頑張っても撮れません。

 

 

純粋に写真を撮る、シャッターチャンスを逃がさないという意味では、デジ1の優位性はまだ揺らぎないと感じます。

 

しかし、結果的にこのような写真が撮れるのですから、スマホ恐るべしと言うほかありません。

 

ここで一つの結論。

 

スマホでも『(ボケを使った)引き算の構図』を使って写真を撮ることは可能!

 

 

 

ボケについては結論が出ましたが、講習会場で使える『引き算の構図』がもう一つあるんです。

 

これは、機材を変えなくとも出来る方法で、講習会場ですぐに使えますよ。

 

 

 

また例題を出します↓

 

 

 

この写真は、先月行われた講習会での一コマ。

 

 

神奈川県藤沢にある「理容 オオシマ」にいる宇宙一の理容師、ヒデさんが、アイロンの施術を行っているところです。

 

この写真の背景を見てください。

立っている人に加え、ソファーなどが写りこみ、少々『うるさい』写真になっています。

 

 

 

立ち位置を変えないで、このうるさい写真を、スッキリさせるにはどうすれば良いのか?

 

答えは単純なことです。

 

 

しゃがんで見上げるように撮るのです↓

 

 

 

こうした『引き算』を行うことにより、スッキリした写真にするのです。

 

 

ボカす

角度を変えて撮る

 

この二つが、ワタシの『引き算の構図』の考え方であります。

 

 

 

最後に一つ、書いておきます。

 

よくあるNG例として人の頭や顔の背景に何か伸びているような写真があります。

 

どうしても入ってしまう事がありますが、少し立ち位置を変えるこで解消できる場合があります。

 

下にNG例とOK例を載せてみます↓

 

 

NG例

 

 

OK例

 

 

これも写真を絵にするための構図の考え方の一つです。

 

 

例えば旅先のスナップ写真を取る場合、被写体となる人の頭から電柱が伸びているような写真は避けたいものです。

 

人の頭からシーサーが生えてきているような写真は撮らないようにしましょうね。

 

 

 

また機会を見て、三角構図などについて書いてみます。

 

ではまた♪

 

 

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