成人式。
18歳でするのか20歳でするのか、よくわからんようになってしまいましたが、東大阪は20歳の人たちのお祝いの行事が行われました。
成人式の前日のことでした。
今年の成人式に出席する若者が来店。
ずいぶんお久しぶりだったので、見た目はずいぶん大人になっていましたが、話をすると、以前来てもらってた時と同じく、とても気持ちの良い青年でした。
髪質は子供の頃に切らせてもらっていた時と変わりはありませんでした。
ちょいと難しい生え癖があり、切り方によっては落ち着きが悪くなってしまうのです。
髪が多く膨らむ人からよく言われるリスエストが『梳いてほしい・(髪を)少なくしてほしい』ということです。
髪質が分かっている方の場合、ギリギリまで少なくすることは可能ですが、希望のヘアスタイルによっては梳かないほうが良いケースもあるのです。
特に、髪が浮く、ふくらむ。
この二つの生え癖がある方の場合は要注意なのです。
髪を梳く。
この作業をすると、髪の全体量が減ります。
全体量が減るとはいえ、本数が減るわけではありません。
梳くことによって短い髪を作り、隙間を作ることで軽くする。
という結果を求め『梳いてほしい』と言われるのです。
しかし、先に書いた
- 髪が浮く
- 髪が膨らむ
この手の生え癖がある方の場合、梳くことで余計に膨らんだり、浮いたりする結果を招いてしまうのです。
- 梳いたのに髪がペタンとならない
- 梳いたのに髪が膨らんでセットできない
こんな悩みを持ったことのある方のほとんどは、この手の生え癖がある方です。
髪を梳くことにより短い髪が増えると、短い髪が長い髪を起こす(立たせる)働きをして、全体が膨らんでしまうことがあるのです。
今日、紹介する新成人は、以前行っていたお店で豪快に梳いていたせいで、髪が膨らんでいました。
おそらく、髪が多いから減らしてほしい・梳いてほしい。
こんなリクエストをしたんだと思います。
毛先はスカスカでした。
そんな状況でなお、梳いてほしいとのリクエスト。
梳くと髪が落ち着く。
という理論でリクエストしているのです。
なので。
この状態で梳くと、髪がどうなるのか説明し、理解してもらいました。
翌日の成人式に向け、どのようにするのがベストなのか相談して、カットをしたのが下の写真。
梳いたのは、後頭部とサイドを少しだけです。
ドライヤーで乾かすだけで落ち着く状況ではなかったので、ドライヤーの使い方、スタイリング剤の使い方などを伝えながら最後のセットをしました。
この写真を見ただけで、浮く髪質だとプロは分かるはずです^^
余談ですが。
- 元々膨らみやすい
- 髪が浮くという
このような髪の生え癖が無い方で膨らんでしまうのは『梳きすぎ』の場合が多いです。
髪質によっては梳きすぎに注意
『梳いてほしい』とリクエストされると、技術者によっては言われるがままに梳く人もいます。
お客さんのリクエストですから、間違ったことをしている訳じゃありません。
しかし、日々の手入れを考えた場合、梳くことによって起こる現象を伝えることも大切だと、ワタシは思っております。
以上
東大阪のヘアーサロン
オーパス21の前田でした
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