白髪染めで来店された方から
『時間を長く置いてほしい』
と言われることがあります。
長く置くことのメリットとデメリットをプロ目線で書いてみます。
まずはメリットをかいてみます。
メリットで考えられるのは…
ありません。
長く置きたい理由を尋ねると、すべての方から(表現に違いはありますが)「しっかり染まると思う」という答えが返ってきます。
『しっかり染まる』って、どのようなことを指しているのか突っ込んで尋ねますと『(毛染めが)長持ちすると思う』と、すべての方が言われます。
この場合の長持ちは、白髪が目立つまでの時間・日数が長くなるという意味なのです。
果たして、時間を長く置くと、白髪が目立つのが遅くなるのでしょうか?
答えは『NO』です。
長く置いても指定時間通りでも違いはありません。
長く時間を置いたところで、白髪が目立つまでの時間稼ぎはできません。
なぜなら、長く置いても、髪が伸びるスピードが同じだからです。
白髪染めをしたあとに白髪が目立つのは、白髪が伸びてきたからです。
しっかり染まっていないのが原因ではありません。
髪が伸びるスピードを変えることはできません。
このことから、耳を出すくらいにカットされている方(男性は多い)の場合、もみあげ部分に白髪が多い方は、特に目立つのが早くなります。
白髪染めをするとき、時間を長く置いてみようかと考えている方は、以下のような考えを持っている方が多いようです。
時間を長く置く
↓
白髪がしっかり染まる
↓
長持ちする
↓
生え際の白髪が目立つのが遅くなる
こんな考えの元、時間を長く置いてほしいと言われるのですが、大きな勘違いです。
時間を長く置くいても、白髪が目立つまでの期間は同じです。
長く置くと髪のダメージが進行するだけで何も良いことはありません。
薬剤は働く時間が決まっていて、設定以上に染まることはないのです。
しかし、髪のダメージは時間を置くほど強くなってしまいます。
毛染めの放置時間を長くすることのデメリットはこのようなことです。
ご自分で毛染めをする場合でも、使用する薬剤の説明書に書かれてある時間を守り、使用することをおすすめします。
以上
東大阪のヘアーサロン
オーパス21の前田でした
コメント