ヒゲって、男女ともに好みが分かれるものでして、好き嫌いがはっきりしているように思います。
ワタシは好き嫌いではなく、20台の前半に『老けて見られたい』という理由から伸ばし始めました。
ところが今は、そんな努力をせずとも、老けて見られる白いヒゲになりました(笑)
20台の頃、なぜ老けて見られたかったと言いますと、修業で勤めたお店が、若い技術者は不安がられるようなお店だったからです。
オーナーが難波の繁盛店のVIPルーム店長を経て独立した経緯から、修業を始めた当初、その店には年配のお客さんが多かったのです。
当時は
『若い = 技術が無い』
このように捉えられることが多かったため、お客さんに安心してもらうため、老けて見られるようにと思い、ヒゲを伸ばし始めたのです。
それから30年近くヒゲを伸ばしているので、普段の手入れについては、慣れたほうに入ると思います。
そんなワタシが、先日来られた方と、こんなやりとりがありました。
(来店されたときヒゲが伸び放題だったので)ヒゲは伸ばしていくんですか?
と、たずねたら
いや、そうじゃないんですけど、ヒゲの手入れって、普通、どうするんですか?
こんな返事がかえってきました。
ヒゲって、濃い、薄いに加え、生えている範囲も人によって違うため、普通という概念が無いと言えるのです。
そんなことを踏まえ、こう答えました。
「状況に応じて変えていくんですけど、口ヒゲの場合、唇にかかるヒゲはカットしたり剃るほうがスッキリして気持ちいいですよ。」
繰り返しますが、カットにせよヒゲにせよ普通ってのが、難しいんです。
昭和の頃のように、大流行のヘアスタイルがあって、それに準じた手入れが『普通』とでも言えるのであれば簡単なんですが、今はそうじゃなく、特にヒゲは個性を出すものなので、尚のこと難しいのです。
先ほどのやりとりのあと、この方はヒゲは剃りたいということを聞きました。
また、ヒゲを伸ばしいているのは、ヒゲを伸ばしたいという積極的ではではなく、剃るのが面倒という、消極的な理由で伸ばしているだけなので、もし伸ばしたらという単純な理由で聞かれたようでした。
こんな方は結構多いんです。
特に、ゴールデンウィーク、夏休み、正月休みなどの長期休暇のとき、伸ばす方が多くなります。
そんな方の多くは『剃るのが面倒』という理由が多いようです。
こんな理由で伸ばされている方には、必ずこう伝えます。
きちんと手入れをすると、ヒゲの手入れは時間がかかるので、伸ばすよりも剃るほうが楽ですよ、と。
ヒゲをキチンと手入れをする場合、カミソリ・ハサミ・バリカン・櫛などの道具が必要で、剃るよりも時間がかかりますから、手入れが楽になるだろうという理由で伸ばすのはオススメしません。
ただ、例外として、伸ばし放題のワイルドなヒゲでもOKという方なら問題ありません。
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