前回のブログで京都府北部の丹後半島の先っぽにある、経ヶ岬灯台までの話をしました。
今日は、経ヶ岬灯台から約17kmほど走ったところにある、船屋で有名な伊根の町の話をしようと思います。
「船屋」って何なの? という方もいると思うので、簡単に説明してみます。
海に面して船の収納庫を建てます。
そして、収納庫の上に住まいも備えた家の事を言います。
それがこんな建物です↓
この作りにすると、通勤時間は0分で済むわけで、漁師さんにとったら効率が良かったのと、伊根の地形からこのようにせざるを得なかったのかもしれません。
道の駅「舟屋の里 伊根」から見える景色
まず向かったのは、伊根の舟屋を見下ろせる位置にある道の駅「舟屋の里 伊根」。
この道の駅には、舟屋群を見下ろす展望所が設置されています。
さすがに名の知れた観光地なので観光客が多く、経が岬灯台と比較すると、雲泥の差がありました。
伊根の町の地形は湾になっていた
初めて伊根の街を見て、『そうだったのか』と感じたのは、舟屋が並ぶ伊根の町の地形でした。
単純な思い込みで、一直線に伸びた海沿いに舟屋が並んでいると想像していたのです。
しかし、伊根の街を見下ろす道の駅からは、湾になった地形が広がっていました。
言葉ではうまく説明できないので、観光案内所にあったイラストを見てもらいましょう。
このように、湾の両側に舟屋が別れて並び、背後は山になっていて、湾にへばりつくようにして住居が並んでいました。
このような入江になっているので、波が穏やかなため港を設けるのに適した土地だろうと想像できます。
しかし、平らな土地が少なく、船を係留したり、丘に上げる場所が限られてしまいます。
そこで『船屋』が出来たのだろうと、歩いてみて感じたのでした。
伊根のパーキング(駐車場)
道の駅からの眺めは良いものの、舟屋の雰囲気を歩いて感じてみたい。
となると、町に降りる必要がある。
しかし、車を停める駐車場があるのか?
と思いながら、道の駅から下を眺めていると、それらしきものが道の駅から見えました。
道は分からないものの、とりあえず降りてみようと思い車を走らせました。
すると、先ほど道の駅から見た場所とは違いますが、駐車場を発見。
幸い空きスペースがあったので、ここに車を止めて街を歩いてみることにしました。
参考までに、この駐車場の料金をお伝えしておきましょう。
午前8時から午後9時まで最初の入庫後30分は無料。
それ以降は30分前に100円の駐車料金がかかります。
面白いと思ったのは、時間料金が夜のほうが高いんですね。
1日の最大料金は3000円となっていて、短時間で遊ぶのであれば、駐車料金はそう高くはないと感じました。
伊根の町歩きは楽しい
上から眺める舟屋の景色もいいものでしたが、目線で見る舟家のほうに魅力を感じました。
潮風にさらされても懸命に建っている船屋の姿に味わいを感じたのです。
海を挟んで見る船屋は、テレビでよく見る光景です。
定番の光景を堪能したあとは、街の中を歩いてみたくなりました。
車を停めた駐車場からは西平田地区や高梨地区が近いので、そちらに向かって歩くことに。
この日はとてもとても暑かった。
遊覧船に乗って舟屋を見てまわる人はたくさんいました。
でも、写真のように、歩いて散策する人を見かけないのは、暑すぎるから^^
そのおかげでゆっくりと街を歩くことができたのです。
街並みを歩いていると、家と家の隙間から海が見えます。
こんな光景を見ると、つい入っていき、写真を撮りたくなる。
でもね、そこは個人の所有地なのです。
ここは入っていけないと思い、舟屋の間から見る景色を写真に収めるのは諦めることにしました。
しばらく歩いて行くと、伊根湾めぐりの遊覧船乗り場のところまで行ってきました。
そこまでたどり着いた時、ようやく海を間近に見ることができました。
この場所からは、反対側にある「立石地区家」の舟屋がよく見えます。
次に来たときは、こちらを歩いてみたいと思いながらシャッターをパチリ↓
駐車場まで戻り、観光案内書で近隣のマップなどを手に取りイラストの写真を撮ってから、今回の小旅行を終えました。
伊根の町歩きをするときに注意したいルールとマナー
帰宅してから、ブログを書くために写真の整理をしていると、最後に観光案内所で撮ったマップの片隅にこんな文字が書かれていました。
舟屋及び敷地は個人の所有物です 勝手に侵入することはできませんのでご理解ください
という注意書きがあることに気づきました。
下の写真の一番下に書かれています↓
単なる観光客という立場で見ると、絵になる風景があるため、先に進んで行きたい気持ちになってしまいます。
でも、そこには普通に暮らしている家庭があるので、そこはやはりマナー違反ということなのですね。
日本海に面した伊根。
舟屋の民宿にでも宿泊して、のんびりしたいと思わせる街でありました。
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