葬儀・葬式にかかる費用について考えたことありますか?
昨年、ワタシは考えざるを得ない状況になり、喪主として葬儀を経験しました。
今日は、葬儀費用や互助会など葬儀にまつわるブラックボックスのような話、実際にかかった費用などを書いてみます。

葬儀の事前相談と互助会
喪主を経験したのは父親の葬儀でした。
生前、父親は自分の葬儀には『金を使うな』と何度も何度も口にしていました。
その父親が入院し容体が悪くなっていき、やがて会話ができないほどになっていきました。
容体が悪くなっていく過程で頭をよぎったのが葬儀の事前相談。
葬儀の事前相談なんて、縁起でもないので本当はしたくありません。
しかし、父親が口にしていたことを思い出し、後で『こうしておけばよかった』と後悔しないため行くことにしたのです。
ワタシがまだ30代の頃だったと思いますが、母親から互助会に入っているので葬儀費用は心配ないと聞かされていました。
過去に互助会の説明会に行ったこともあるので、葬儀費用については、多少、分かってるつもりになっていました。
しかし互助会は、葬儀代のほんの少しの足しになるだけで、加入していることが安心材料にはなりませんでした。
たった一度説明会に行った程度で『分かっている』と認識したのは間違っていたのを知ることになりました。
葬儀の事前相談に行くキッカケ
実は、事前相談をしようと考えたきっかけがあるんです。
そのきっかけとは、妻が沖縄から大阪に出てくる際、大阪で親代わりになってくれていた伯父、伯母が2年続けて亡くなり、一昨年、昨年と葬儀に出席したことでした。
二度目の葬儀は父親が入院後だったこともあり、考えておく必要あるかもな…
そんなことが頭の中を巡りました。
過去に出席した通夜や葬儀の中には、会ったことも話したこともない故人だったことが何度もあります。
おそらく多くの方が経験していることでしょう。
そんな時、自分の家族が亡くなった時に置き換えることがありました。
まったく知らない人が葬儀に来られたらどう思うんだろう。
自分が故人となった場合、親しい人たちだけで見送ってもらうほうが良いなとも感じていました。
伯父と伯母の葬儀は親しい身内だけが集まり故人を偲ぶものでした。
よく聞く家族葬とも呼ばれるものです。
出席させてもらった二度の葬儀は、過去に経験したことのない和やかな雰囲気で、これこそ葬儀の本当の姿と感じたのです。
伯父と伯母の葬儀が心温まるものに感じられたので、もし、自分の家族の葬儀となった場合も同じようにしよう。
そのように決め、事前相談に行きました。
4つの葬儀会社へ事前相談に行くことに
結果的に事前相談に行ったのは4か所。
当初、4つも行くとは想像すらしていませんでした。
先に書いたように、両親が二つの互助会に入っていたので、そのどちらかでしようと決めていたんです。
積立金を葬儀費用に充て、さらには会員価格で安くなる。
これなら父親が希望していた「金を使うな」という気持ちを汲むことができますからね。
互助会1で事前相談
事前相談に行く場合、葬儀に呼ぶ人数をおおよそで良いので出しておくほうがいいです。
というのも、そのほうが具体的な見積もりを立てやすくなるからです。
うちの場合、15名ほどになりそうでした。
この規模で、通夜と葬儀を行う家族葬を希望することを伝え見積もりをとりました。
提示された金額は15名の参列者で約125万円
互助会の割引を適用してこの金額です。
参考までに書きますと、会員じゃない場合の見積もりは約210万円でした。
実は提示された125万円は、葬儀費用のすべてじゃありません。
これがブラックボックス的なことの一つ。
見積もり以外に必ず必要な以下のようなものがあります。
これらは別途必要で、見積もりを取った、どの葬儀会社も別料金として計算していました。
これらを含めると合計金額は以下のようになりました。
合計 1,865,000円
このようになりました。
こんなにかかるの? これが正直な気持ちです。
お寺さんへの費用は、どこかの檀家になっているのなら変わってきます。
ここに書いたお寺さんの見積もりは、葬儀会社から紹介してもらうケースです。
この費用で、通夜、葬儀、葬儀当日の初七日、骨上げ、戒名、これらが含まれた金額だと聞きました。
さらに、ここに様々なオプションが加わるケースがほとんどです。
オプションを追加していくと費用は青天井となります。
互助会2で事前相談
互助会2の事前相談はでは、見積もりが以下のようになりました。
ここにオプションが加わります。
互助会2には2回足を運ぶことになりました。
2回足を運び相談した結果、率直なところ、遺族に寄り添ってくれるようには感じられませんでした。
1回目と2回目で担当者が変わったのですが、どちらも自己の成績のみを押し付けてくる印象が強すぎたのです。
その一つが、エンバーミングと呼ばれる防腐処理を進めてくること。
また、部門によって担当者が変わるようで、個々の成績以外は無関心で、横のつながりがないのか、話を繋いでもくれませんでした。
見積もりに光熱費の名目があったり、食事の持ち込みはNGだったことも気になりました。
見積もりで提示された通夜と告別式当日を合計した食事代は約23万円で、ここに飲み物代は含まれません。
通夜の食事だけ会館で用意してもらい、骨上げまでの時間にする食事はレストランで行うことは可能なので、安く工夫することはできます。
しかし、伯父、伯母の葬儀では通夜の食べ物は持ち込みOKだったのです。
色々話を聞くうち、売り上げ絶対主義ということを強く感じ、解約したい気持ちが湧きました。
この解約したい気持が三つ目の事前相談にいくきっかけとなりました。
しかし、解約すると高い割合の手数料を取られるのが難しいところです。
3つ目の事前相談
3つめは、近所の方がよく使っている葬儀社へ。
ここはとても親切に対応していただき、色々なことを包み隠さず率直に話してくれました。
また、事前相談をしたということで、もし、葬儀となれば「会員価格で対応します」とも話してくれて、近所の方が使いたくなる気持ちがわかりました。
もし、4つ目の相談に行かなければ、ここでしていたと思います。
しかし、一つ気になったのが遺族の待合室でした。
待合室が畳敷きだったんです。
椅子は用意されていたものの、来てもう方に高齢者がいるため、テーブルと椅子は必須と考えていました。
さらに、葬儀会場と控室の階が違い、フロアを移動する必要があったのです。
4つ目の事前相談は千の風
4つ目は、車で走っていて、時折目にしていた千の風。
家族葬前提の小さな葬儀会館です。
この千の風と同じ規模の、「小さなお葬式」や「いまそう」など、大阪では小規模の葬儀場があちこちにできています。
この規模の葬儀場も気になっていたので、ものはついでと事前相談にいくことにしたのです。
多くの中からどんな基準で選んだのかといいますと、単純に近かったからです。
千の風では見積もりはできない
千の風へ事前相談に行って驚いたのは、見積もりはできないんです。と言われたことでした。
へ!? と思いました。
まさか、そんな展開になろうとは考えてもいません。
見積もりがないと費用面で他社と比較できません。
ただ、見積もりは出せないものの、プラン等の相談は可能でした。
結果的に3回ほど相談にいったのですが、その結果、ブラックボックス的な費用がほぼないことが分かったんです。
ただし、こんな認識になったのは、他社の三ヶ所の事前相談をしていたこと、そして、千の風で対応してくれた方が、こんなケースは別途費用が必要などと、丁寧に説明してくれたからです。
基本プランに含まれない費用の一例
参考までに、千の風で基本プランに含まれない『別途費用』を一つ書いておきましょう。
その一つとは故人を運ぶ車が、時間帯によって追加料金が必要になるんです。
午後5時から午前8時分までの間に病院まで遺体を迎えに行く場合、別途49,500円が必要となりますとのことでした。
父親の場合、まさにこのケースに入ってしまい、別途料金が発生しました。
確認していませんが、この時間帯は他社に外注しているようでした。
こんなこともあるので、もし、いきなり葬儀になって、最初にここで話を聞いていたら、後だしじゃんけんのような費用があると感じたでしょう。
ほぼないと書いたのは、事前相談の時点ではイレギュラーなことは想定できなかったからです。
千の風で葬儀をすることに決めた理由
結果的に葬儀は『千の風』で行いました。
決め手はいくつかあります。
- 費用計算がわかりやすいこと。
- 費用を安く抑える工夫を遺族ができること。
- ワンフロアでフラットなこと。
- 控室が広くすべて椅子で別室にはソファーのある部屋もある。
- 食事の持ち込みがOKでアルコール以外のティーサーバーがある。
- 駐車場が会館のすぐ前にある(元コンビニだった所を改装している)。
- 施設が綺麗だったこと。
- 社員さんが遺族に寄り添ってくれるように感じたこと。
見せてもらった資料を基に、自分が考える葬儀で計算すると以下のようになりました。
事前に相談した所と比べると、金額的には3つめの葬儀社と大きな差はありませんでした。
ただ、3つ目の葬儀会社にはなかった、懸念していた互助会の解約手数料の一部を負担してくれる制度があったのです。

互助会解約手数料の一部が葬祭商品券として戻ってくる
互助会の解約手数料の一部を負担してくれるのは最大5万円まで。
申請するとその金額分を葬儀に使える商品券として送られてきます。

この制度を知って、互助会の解約を決めました。
葬儀の基本料金とは?
会社によって基本プランに含まれる内容は違います。
多くの葬儀屋さんがそうでしたが、いくつかの基本プランがあり、料金が高くなるほど祭壇や花、棺、骨壺などが豪華になります。
参考までに、事前相談した葬儀会社の基本プランに含まれる、主なものを書いておきます。
- 祭壇
- 寝台車
- 霊柩車
- ドライアイス
- 棺
- 仏衣
- 骨壺
- 遺影写真
- 納棺
- 枕飾り
- 役所火葬場手続き代行
こだいたいこんな感じです。
しかし、すべて本当に必要なのか?
また、『枕飾り』や『納棺』と書かれていても、何のこっちゃ分かりません。
ただ、これだけあったら、漠然とあとは必要ないのかも?
とも思ってしまいます。
でも現実はこれだけじゃ済まないのは先に書きました。
また、この中で使わないものがあっても、費用から割り引かれることはありません。
権利放棄という形になり、使わないからといって、安くなることはないのです。
次に千の風の基本プランに含まれるもの
千の風
- 祭壇
- 棺
- 骨壺
- 葬具一式
- 遺影写真
- 施工管理費
- ホール使用料・設営費
- 霊柩車
この基本プランに含まれるものを見たとき、ドライアイスもないので、これじゃ、葬儀はできないと感じました。
千の風の場合、これ以外はすべてオプションとして用意されています。
一見、親切じゃないように思いますよね。
しかし実のところ、必要ないものを省くことができるので、費用を抑えることができたのです。
とはいえ、葬具一式と書かれているものに何が含まれているのか、どのような場面で必要になるものなのか、分かりませんでした。
安く見えるプランの落とし穴はオプション
最近、あちこちに家族葬の会館ができて、葬儀費用について表に出していますよね。
コロナ禍を境に葬儀事情が大きく変化し、葬儀業界に変化が起きたと事前相談の時に聞きました。
ロードサイドにある家族葬を案内する看板には、30万や40万などの費用が謳われているケースが目につきます。
これを見ると、葬儀費用すべてがこの金額で賄えると思う人が多いと思います。
葬儀のスタイルによって安くすることは可能ですが、通夜、葬儀、火葬となる一般的な流れの場合、難しいと考えるほうが良いと思います。
30万や40万と書かれているのは基本料金であり、繰り返しとなりますが、以下の費用は基本料金に含まれておらず別途必要となります。
- お坊さんへのお礼や戒名を書いてもらう費用
- 通夜と葬儀当日の食事
- 粗供養
- その他オプション類
最後のオプションとは、祭壇の花の追加、棺の種類、骨壺の種類、さらには火葬場の予約が先になってしまった場合の会館使用料など、増える要素がたくさんあります。
ここまで書いたついでにオプションが設定されている代表的なものも書いておきましょう。
- 祭壇
- お花
- 骨壺
- 棺
- 装束
- 遺体の処置(湯灌やエンバーミング)
これらは個々にランクがあり、幅の広い料金設定がされています。
例えば棺のオプションだと、基本プランに設定されている棺は決まっていて、パンフレットに写真が載っていたりします。
また、用意されている個々のオプションには上中下とランクがあり、それぞれ費用が違います。
急な不幸が起こったとき冷静に判断・対応できるか?
もし、急な不幸があり、気が動転しているときに葬儀会社の営業担当と話をしたとしましょう。
憔悴して落ち着かない状態にある時、3つの棺のプランを出されたとします。
布張り(中)
白木(下)
基本プランで設定されている棺が一番リーズナブルな白木(下)だったとしましょう。
しかし打ち合わせの際、葬儀会社の営業担当者は必ず他の棺も紹介します。
その時、言われるがままに高いものを選んだり、一番安いものでは忍びないと布張り(中)を選択してしまうケースは多いと思うんです。
こんな積み重ねがいくつもあり、結果的に基本プランの金額より大幅に高くってしまった。ということが起こりえます。
参考までに、棺に関する父親のケースで話しますと、基本プランは一番リーズナブルな白木でした。
しかし、それでは忍びないと思い、当初は布張りで計算していました。
でも実際の葬儀では白木に戻しました。
なぜか?
遺体と一緒に焼かれるものにお金をかけるのはもったいないと思い、母親に相談すると、高いのは必要ないと言ってくれたからです。
いつも付き合いのある親戚だけなら、見栄を張る必要がないし、こうしてよかったと思っています。
費用で言いますと、白木は6万円に対し布張りは12万円でした。
家族葬という言葉のマジック
見積もりを繰り返すうち強く感じたことがあります。
家族葬という言葉のマジックといいますか、思い込みです。
家族葬イコール安い費用で済む
このように考えている人が多いと思います。
ワタシもそうでした。
これは、当たっている部分もありますが、そうじゃない面もあります。
葬儀を安くする方法
4つの葬儀屋さんで事前相談をして分かったのは、葬儀費用を安くしたければ、質素にする以外ないということ。
質素といっても分かりにくいですよね。
どういうことかと言いますと、こんな例が考えられます
- 通夜はせずに葬儀だけにする(一日葬)
- 通夜と葬儀を同じ日に行う(一日葬)
- 通夜も葬儀もせずに亡くなった場所から火葬場へ直接送る(直葬)
こんな方法です。
これらは会館を使用する日数を減らせますし、参列者への振る舞いも少なく済むため、費用を抑えられます。
うちは母親の意向があり、通夜と葬儀の両方する形で見積もりを取りました。
この場合、呼ぶ人数の数に関わらず、けっこうな金額になります。
なぜかと言いますと、式場使用料や祭壇の費用は参列予定者が15人でも50人でも同じだからです。
家族葬で安く済ませたいと考えていても、通夜、葬儀という流れは一般葬と同じなので、基本的な費用を抑えにくいのです。
とはいえ、人数分必要な粗供養や食事代は低く設定できるので、一般葬とまったく同じわけではありませんが、差はその程度です。
事前相談に行ったからこそ、こんな認識ができました。
もし、いきなり葬儀となっていたら『家族葬を希望してるのにこの金額は高いやろ…』
となっていたことでしょう。
イレギュラーな費用とは?
亡くなった日の当日、または翌日に通夜をしてその翌日に葬儀、告別式。
こんな流れが多いと思います。
しかし現実には、火葬場の予約が取れないなど、イレギュラーなことが起こる可能性があります。
現に、私の知り合いが経験したのは、亡くなってから葬儀まで10日待たされました。
理由は、火葬場の予約が取れなかったからだそうです。
こんな場合、遺体を置いてもらうためにの安置室、もしくは、会館で過ごすとなると、その使用料(一日4万円~5万円程度)が日数分必要になます。
その間を自宅で過ごした場合も、ドライアイスの費用、故人を病院から自宅へ、自宅から葬儀会館へ移動する費用が別途必要になり、お金はかかってしまいます。
基本料金は会館何日分の利用料となっているのか、待っている間も含まれているのか確認しておくほうがいいです。
実際にかかった費用
実際に千の風を利用して、実際にかかった費用も書いておきます。
プランは499,000円(税抜)のものに以下の付帯費用が発生しました。
- 祭壇の花のオプション80,000円
- 時間外車両 49,500円
- 葬儀の調整で会館利用料1日分追加費用 50,000円
これらの付帯費用の合計が179,500円必要でした
さらに基本プラン以外の費用が加わります。
- 葬儀代 約87万円
- お寺さん 20万
- 食事 約8万円
- 火葬場 7千円
合計 約1,157,000円
付帯費がなければ100万円を切っていましたが、それでも約100万円もの費用がかかります。
それでも、互助会の葬儀会社を使うより、かなり安くすることができました。
ただし、安いからと言って不満はなく、丁寧に説明し、親身になって対応してくれました。
葬儀会社は代行会社
葬儀って楽しいことじゃありません。
分からないことがたくさんあるのに、限らた時間の中でたくさんのことを決める必要があり、事前相談をしていても、頭が混乱することがありました。
特に喪主は、色々なことを決めていく難しさもありました。
もし、ご兄弟がこんな立場になっていたら、手伝うことはないかと、一声かけてあげると、ありがたいと感じてくれるはずです。
そんな葬儀を実際に行い葬儀会社とはこんな存在だと感じたこと。
それは、面倒なことを代わりにやってくれる代行会社だということでした。
それら代行とは、死亡届の提出など役所の手続き、火葬場の予約などです。
さらに、お寺さんとの付き合いがなくても紹介してくれる、故人を運ぶとなっても普通の車では難しいし、ドライアイスの手配、骨壺、装束などなど。
これらを代行してくれる会社なんですよね。
ただ、費用は安くありません。
葬儀にこんなお金をかける必要があるのかと思います。
だからこそ、事前に知っておくほうが良いと思うんです。
ともかくも、葬儀会社の方が助けてくれたおかげで、父親をちゃんと見送ることができたことに感謝しています。


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