多くの方はほとんど変わらないものの
髪の生え癖が頻繁に変わる方がいます。
それは「生え癖」
と聞いても「何のこと?」と思う人が
いると思うので簡単に説明しましょう。
「つむじ」がありますよね。
そこを中心にして髪がグルグルと渦を巻いているところ
自分のは見られないのでご家族などのつむじを
見てください。
多毛の方は分かりにくいのですが、
つむじを中心にして、
髪が方向性を持って流れていると思います。
ザックリ言うと、それが「生え癖」です。
髪の毛自体の癖とは別として考えます。
生え癖には
髪が立つ人
髪が寝る人
ある部分を境に分かれてしまう人
色々あるのですが、立つ生え癖と
寝る生え癖が乱立するようになっていて、
それが極端に出てしまう人がいます。
更には
寝る所は地肌にへばりつくようになっているのに、
そこから数センチ違いでピンピン立ってしまう
混合型の人もいます。
実はこの混合型の人が一番大変なのです。
ボーズやボーズに近いベリーショートなら
何の問題もないのですが、
ほとんどのヘアースタイルは
毛の流れやボリューム感を調整して
作っていきます。
だがしかし
この生え癖が悪いと、
想定通りのスタイルにならないのです。
この傾向はショートスタイルにしている方に多く見られ、
仕事で急に帽子やヘルメットを
かぶることになった方に多い。
ただ、帽子やヘルメットの影響がないのに
生え癖が変わる人もいるのです。
昨日来られたお客様がそうでした。
近日に大きな会場にて発表する役目があるので
スッキリと短くしておきたいとのことでした。
小学校の頃から担当しているお客さんですが、
今は大学生。
格闘技系のクラブもしていたので、
ショートというと、ソフトモヒカン程度の
カットも想定するのですが、
大勢の人前でを発表と聞くと、
あまりに攻めすぎたスタイルは
ふさわしくないと判断してカットに入りました。
シャンプーが終わった後に、いつもと違う生え癖が
出ているのを確認していたので、
その癖と相談しながらカットしていきます。
その間
お客さんはウトウトとお休みに…(笑)
ここまで書いておきながら、
写真を撮り忘れるという痛恨のミスが
あるのを先に書いておきます(^▽^;)
サイドとバックは8mmのバリカンで
スッキリと刈り上げ
ただしフロントとトップは軽く後ろに流れる
程度の長さを保持して毛量調整をしました。
いつもと違う生え癖は、トップより前の左サイド。
ここの癖が暴れるんです。
いつもの状態であればある程度の長さに
カットすれば一方向に流れてくれる良い癖なのに、
昨日は前後左右に暴れるのです。
この方は前の生え際につむじがあります。
このつむじと暴れる部分が馴染んでくれないのです。
スライスを薄くとって少しずつセニングしていき
馴染みの良いポイントに落ち着かせることができました。
セットをほとんどしないお客様なので、
できるだけカットで追い込み、
シャンプーしたあとはザッと乾かすだけ。
そこに持っていくのが理想なのです。
前日泊での発表と聞いたので、この理想形になると
ホテルの朝も手間がかからず楽なんですよね。
人前での発表は、すでに何度か
経験しているらしいのですが、
今回は英語での発表があったり、
何より聞く人の人数が桁違いという事で
緊張していると言ってたけど、
大胆に寝るいつもの様子を見ていると、
緊張しているように見えなかったのであります(笑)
きっといつも通りのペースで
何事もなかったようにやり遂げると
ワタシは思っております。
ではまた♪
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