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フェスティバルホールで14ぶりに見る山下達郎ライブ

フェスティバルホールの赤絨毯
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まだ修業時代だった1984年の夏。

友人3人と、車に乗って泊りがけの旅行に出かけた。

 

修業していた店は休みが少なく、連休は夏と正月の年2回だけ。

今の理美容室で多い、月に何度かの月曜と火曜の連休はなかった。

 

定休日であっても、月に2度は店の用事でつぶれるため、丸一日自由な時間が取れるのは月に2日程度。

若かったので、遊ぶ時間が少なかったのは辛かった。

 

でもこの頃は、この旅行に行った二人が休みを合わせてくれて、連休ごとにどこかに遊びに行っていた。

当時、この3人で車に乗るときは、『運転している者が気分よくいられるように』という理由から、車内で聞く音楽の選曲権は運転手とする。

という取り決めがあり、運転手が変わるたびに流れる音楽が変わった。

とはいえ、三人の好きな音楽のジャンルは決まっていたので、誰が運転していても、気分よく過ごせた。

 

この旅行に行ったとき、メンバーの一人がいつもは聞かないアーティスト『山下達郎』さんのカセットテープ(当時はカセットデッキだった)を、知り合いから借りてきたと言いながら持ってきていた。

 

聞き馴染みのない音楽って、聴いてすぐに拒否反応を起こすか、スッと体に入ってくるのどちらか。

要は好き嫌いなんだが、あの年の夏、車の中で聞いた山下達郎さんの曲に感動して、今に至るまでの38年、ずっと聞き続けている。

 

夏に聞く山下達郎は、良いんです。

達郎さん本人も、当時は『夏だ海だ達郎だ!』という売り方をしていたので、そういった曲を求められたと話しておられます。

もし、寒い正月休みに聞いていたら、印象は違っていたかもしれない。

 

友人が持ってきていた山下達郎さんのアルバムの中で『FOR YOU(1982)』と『MELODIES(1983)』のアルバムが特に良かった。

MELODIESには、今となっては日本のクリスマスソングとして定番になっている『クリスマス・イブ』が入っているのだが、基本的には『夏だ海だ達郎だ!』の流れがあるので、夏の海沿いを走りながら聞いても違和感なく、不思議となじんでいた。

 

この旅行がキッカケとなり2018年の夏以降、大阪でライブがあると見に行くようにもなったのです。

 

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山下達郎さんのライブ

 

山下達郎さんが大阪でライブをする時のお決まりの会場は『フェスティバルホール』。

それが下の写真。

 

フェスティバルホール

 

フェスティバルホールでは、さだまさしさんなどのライブも見たが、新しくなったフェスティバルホールを近くで見上げるのは初めての事。

 

フェスティバルホール

 

旧フェスティバルホールは2008年で閉館して建て直され、2012年12月に今のフェスティバルホールが完成している。

 

閉館が決まった2008年、この年は本格的なライブ活動をされていなかった達郎さんでしたが、フェスティバルホールを建て直して新しくするということを聞き、急遽、ライブをされました。

その時、運よくチケットが取れたので、旧フェスティバルホールの舞台に立つ達郎さんを見ることができました。

この時、こんな素敵なホールを取り壊すなんて、文化を大切にしろと嘆いておられたのを覚えています。

 

フェスティバルホールが新しくなった2012年以降、達郎さんのチケット争奪戦に何度か挑むもののチケットが取れなかった。

当時は転売屋の影響で、本当に見たい人が正規料金で見づらくなっていることに嫌気がさしたこともあり、しばらくライブから遠ざかっていたのです。

 

そして2019年にコロナ騒動が起こります。

コロナ禍は今も続いているが、ライブなどのイベントは観客100%で行われるようになりました。

そんな中、山下達郎さんの新アルバム『SOFTLY』が11年ぶりに発売されることが決まった。

 

初回限定版『SOFTLY』

山下達郎さんの新アルバム『SOFTLY』

 

 

 

このCDのプロモーションも兼ねたライブが行われることを知り、チケット争奪戦に挑んだ結果、4回目のチャレンジでチケットが取れたのです。

 

チケット

 

『チケットをご用意しました』と書かれた文字を見たとき嬉しくて、座っていた椅子から立ち上がってしまった。

 

そんなことで、先日、山下達郎さんのライブを見てきたのです。

フェスティバルホール建て直しの間、グランキューブ大阪でされたライブは見たのですが、フェスティバルホールの舞台に立つ達郎さんは14年ぶりとなります。

 

ライブ前に小腹を満たしたのは HUB

 

開場は17:30、開演は18:30。

17:00にフェスティバルホールのとある店で奥さんと待ち合わせをしました。

待ち合わせをしたのは『HUB』という英国風パブ。

 

HUB

 

 

HUB

 

たぶん、コンサートは3時間近くあるだろうから、ちょっとお腹に入れておこうということでやってきたのです。

 

ジンべースのHUBライム

HUB

 

フィッシュアンドポテト、ピザ、ローストビーフなどのハーフサイズを注文。

HUB

 

実はこのお店、山下達郎さんのファンのお客さんおすすめの店ということで教えてもらっていたのです。

その日、フェスティバルホールの舞台に立つエンターテイナーの曲を流しているということで、コンサートの前に気分を盛り上げるのに最適だと聞いていました。

 

お客さんが言われた通り、店内では山下達郎さんの曲が流れていました。

このお店はスポーツバーとして営業することも関係しているのか、音楽の音がイイんです。

スピーカーはJBLだったので、店のスピーカーを変えようかと真剣に考えるほど。

 

それはともかく、ここはイイ感じで気に入りました。

中の島近辺に行くことがあれば、必ずまた行きます。

 

いよいよライブ!

 

小腹を満たしてからフェスティバルホールに向かう。

フェスティバルホールと言えば、赤じゅうたんの階段ということで、横にエスカレーターも設置されているけど、赤いじゅうたんを踏みしめてホールに入ったのでした。

 

フェスティバルホールの赤絨毯

 

ネタばれになるので、セットリストは書かないことにしますが、新旧織り交ぜた選曲で、達郎さん曰く、コロナや戦争など鬱屈した情勢なので明るめの曲を選んだとのことでした。

 

14年ぶりのフェスティバルホールのコンサートはとにかく良かった。

来年、喜寿になるというのに声もよく出ているし、3階で聞いていたワタシたち夫婦の耳にも生声がしっかり届きました。

 

フェスティバルホール3階席一番前からの見え方

余談となりますが、今書いたフェスティバルホールの3階席について一言書いておきます。

ワタシたちは3階席の一番前の席でした。

3階であっても、一番前なら見やすいだろうと考えていました。

前に誰も座っていないので、背の高い人が座って舞台が見にくくなるということはなかったのですが、一つ難点があったのです。

 

フェスティバルホールのオフィシャルホームページに出ている座席からの舞台の見え方の写真をお借りして説明してみます。

まずは、ワタシたち夫婦が座った3階席の一番前座席からの見え方を紹介した写真です↓

 

フェスティバルホールの座席の見え方

 

実際に3階席の一番前の椅子に座ると、この写真のようには見えません。

この写真のように会場を見ようと思うと、前に乗り出さないとダメなんです。

写真がNGだったのでうまく伝えられないかもしれませんが、説明してみます。

 

下の写真は3階席の8列目から見た写真です。

フェスティバルホールの座席の見え方

 

3階席の一番前に座り椅子の背もたれに体を合わせてしっかり座ると、舞台の見え方はこの程度になります。

ここで気になるのが、上の写真の赤い矢印で示した安全バーといいますか、金属の棒なんです。

2階席にも同じく設置されているようです↓

 

フェスティバルホールの座席の見え方

 

この棒が邪魔なんです。

 

使わせてもらっているフェスティバルホールの写真はオーケストラのものかと思います。

このオーケストラの指揮者の位置が、達郎さんが立つポジションと仮定します。

3階席の一番前で見ると、下の写真の赤線で示した部分に金属の棒があるんです。

 

フェスティバルホールの座席の見え方

 

なんか意地悪されているようでね。

達郎さんが動くと、それに合わせて棒に邪魔されないように視線を上下することになりました。

これ、何とかならんもんですかね。

 

フェスティバルホール取り壊しの前には文句を言っていた達郎さんが『デジャブのように旧フェスティバルホールと同じ音の返りがある』と絶賛し、そして、当時文句を言ってすみませんでしたとも話されていました。

この言葉を証明するように、棒は邪魔だったけど、ライブは良かった。ともかく良かった。

 

 

老人虐待プロモーションで知ったこと

今回のアルバム発売に合わせて、達郎さんご自身が『老人虐待』と言われるほど、過去にはないほどラジオやテレビ(音声のみ)で何度もプロモーションを行われました。

 

その中で知ったことの一つが、先に書いた友人と行った旅行に持ち込んでいたテープの中の一つ『FOR YOU(1982)』を含めた以降、アルバムの作り方が変わったということ。

1980年に発売された『RIDE ON TIME』が売れたことにより、レコーディングにかける予算が増え、それまでのレコーディングで出来なかった達郎さんがしたかったこと、『あとワンテイク録りたい』という希望が叶えられるようになったそうなのです。

言い換えると、『RIDE ON TIME』までのアルバムには不満があったということでもあるのかもしれません。

そんなことを知らないまま達郎さんの音楽を聴いていました。

 

今にして思うと、2018年に友人が持ち込んだ数本のカセットテープの中で、『RIDE ON TIME』以前のもので、シングルカットされたもの以外の曲に、あまり心が動かされなかったのは、そんな理由があったのかもしれないと思ったりしています。

でも、好きな曲はあるんですよ。

素敵な午後は
BOMBER
潮騒
2000トンの雨
RIDE ON TIME

などなど…

 

2023年もライブを予定していると話されていたので、来年も見に行きたいものです。

チケットの神様がいるなら、どうかご加護をお願いします。

 

以上
東大阪のヘアーサロン
オーパス21の前田でした

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