京都 西山三山
という言葉があります。
京都市の西山地域にある「善峯寺」「光明寺」「楊谷寺」、この三つのお寺を指す言葉です。
「光明寺」にはまだ行ったことがないんですが、「善峯寺」と「楊谷寺」、この二ヶ寺には何度か足を運んでいます。
どちらも、この梅雨の時期はあじさいが見頃になるお寺でして、今回は「楊谷寺」へ行ってみることにしました。
二年前にも同じ時期に行っているんですが、今回は様子がずいぶん変わっておりました。
何が変わったかというと、人の数です。
駐車場に車を停めて山門へ向かったところ、石段に行列ができているじゃないですか。

え!?
こんなに混んでるの?
と思いながら並んでいたら、後ろにいたご夫婦が話しているのが聞こえてきました。
三年連続で同じ時期に来ているけれど、こんなに人が多いのは初めてだと。
その会話の中に「この前テレビで紹介してたから」という言葉も出ていまして、なるほどそういうことかと合点がいきました。
ちなみに、今年は大原の三千院でゾウムシの被害によりあじさいがほぼ全滅に近い状態だといニュースで見ました。
楊谷寺はその被害もなく、花は綺麗に咲いていました。
アジサイ階段に1時間以上の行列
楊谷寺には、「アジサイ階段」と呼ばれる人気の写真スポットがあります。
境内のお稲荷さんの社の近く、階段に鉢植えのアジサイをずらりと並べた場所で、赤や紫のアジサイが波打つように空へ向かって続いていくようなデザインです。
実は、楊谷寺の入口の前にこんな注意書きが立てられていました。

アジサイ階段 撮影列についてのお願い
連日1時間以上の待ち時間が発生しております
【重要】撮影列 受付最終時間 15:00〜15:30頃
いやはや、これには驚きました。
その行列の様子が下の写真です。

ここはUSJか…と思わせる光景でした。
二年前に来たときはこんな注意書きも行列もなかったので、昨年か今年あたりから急に人気が高まったのでしょうね。
好きな場所がここまで混雑するのは、正直なところ複雑な気持ちになります。
でも、それだけ多くの人を惹きつけているということは、楊谷寺さんが長年かけて積み重ねてきたものの結果でもあるわけで、複雑とは言いながらも、それはそれで納得できる話でもあります。

花手水発祥のお寺
話が少し前後しますが、拝観料を納めてからまずは本堂へ。
お参りする前に手水で手を清めるのですが、ここ楊谷寺は「花手水(はなちょうず)」の発祥のお寺なんだそうです。
手水舎の上には色とりどりのランタンが吊り下げられ、手水鉢には青やピンクのあじさいが浮かべられています。
柄杓はあるんですが、花がびっしり浮いているので、水を汲むのにちょっと気を使いますね^^

それから本堂の観音様にお参りします。

本堂は「柳谷観音」と書かれた大きな赤提灯が下がり、石灯籠や仁王像が並ぶ、落ち着いた構えのお堂です。
本堂にお参りした後は、靴を脱いで堂内を通り書院へと進むルートがあります。
書院の花手水と、赤い毛氈の縁側
書院にも花手水があります。
こちらは手水鉢が石造りで、苔の上にピンクと青のあじさいが飾られています。
小さな白い鳥の置き物が2羽並んでいます。

苔とアジサイの色の対比が美しい。
書院の縁側は赤い毛氈が敷かれていて、縁側の向こうには石組みの庭園が広がっています。
岩肌を覆う苔や木々の緑。
手入れの行き届いた庭の姿が一望できる、ちょっとした別世界でした。

赤と緑の対比が鮮やかで、これは確かに写真を撮りたくなりますね。
あじさい回廊を抜けて奥の院へ
書院を出ると、「あじさい回廊」と呼ばれる渡り廊下があります。
楊谷寺は山の傾斜地に建てられていて、傾斜に沿って複数のお堂が建ち、それをつなぐように渡り廊下が架けられているんです。

回廊の両側に釣燈籠吊り下げられ、両サイドにはあじさいが咲いています。
この廊下を歩いているだけで、なんとも言えない風情があります。
渡り廊下を抜けた先に奥の院があり、そちらにもお参りしてから外に出ます。
傘のインスタレーションという工夫
山門に向かって戻る途中、面白い場所がありました。
青いあじさいの花がプリントされた透明な傘が頭上に吊り下げられている参道です。

不思議な光景ですが、絵になる。
こういう演出を見ていると、拝観者を増やすための工夫と努力がはっきりと伝わってきます。
ただ、こういった突飛なアイデアを成り立たせているのは、主役となるあじさいの花々の存在があってこそ。
よく手入れされたあじさいは、花の色が鮮やかで美しい。
あじさいだけに限らず、境内の庭がとてもよく手入れされているんです。
その土台の上に、今の時代に合った見せ方をする工夫が乗っかっている。
それがうまくはまっているように感じます。
あまりに混まないでほしいというのは正直なところですが、これだけ来てもらえる場所を作り上げてきたお寺さんの努力が実っている証拠だと感じました。
本堂まで降りてきても、あじさい階段には、まだたくさんの人が並んでいました。
テーマパークなら待ち時間の目安が表示されていますが、そんなものはありません。
はてさてどうするか?
しばし考えてから、やっぱり見ていこう。と決めて並びました。
それがこの光景↓

桜の時期に善峯寺に行ったときのブログ

以上
東大阪のヘアーサロン
オーパス21の前田でした


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