ゆか・あん・り・ちょう・へい・てつ
この文字を読んでピンときた人は体操経験者でしょう。
何を意味しているのかと申しますと、男子体操の種目を表しています。
ゆか→床
あん→あん馬
り→つり輪(リング)
ちょう→跳馬
へい→平行棒
てつ→鉄棒
そしてこれは、体操の演技順の基本となっていて、例えば個人総合の場合、
予選で上位選手から1班、2班と分けられ、1班は床からの演技となり、
以下、2班はあん馬、3班はつり輪というように振り分けられるのです。
ロンドンオリンピックで内村選手が個人総合で金メダルをとりましたが、
内村選手はあん馬からの演技で波に乗り、他を寄せつけない点数で優勝
しました。
本来といいますか、内村選手はそれまでの世界大会では予選で上位に
入っていたので、個人総合では床からの演技だったのですが、予選での
失敗があり、あん馬からの演技となったことが、結果的に良い方向に
向かったと言えると思います。
予選と決勝であん馬の失敗があり、おそらく、嫌な気持ちがあったと
思うのですが、最初のあん馬で15点代を出し、波に乗ったまま最後は
得意の床の演技で終わるという流れになりました。
結果論になりますが、リアルタイムで見ていて、そんなことを感じていました。
ロサンゼルスの具志堅さん以来の個人総合の金メダル。
感動を与えてくれました。
それともう一つ驚いたのは、体操の女子で37歳の選手がいて、種目別の
跳馬に出られるような高成績をあげた選手がいたこと。
ドイツのキソビチナという人なんですが、37歳で体操ができるなんて
奇跡のようなことです。これはすばらしい。
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