今週、秋を満喫しようと奈良県にある曽爾村(そにむら)に行ってきました。
関西の人は
曽爾と言えば曽爾高原。
曽爾高原と言えばススキ。
そんな連想をする場所なのです。
東大阪からだと、車で約2時間ほどで到着するので、ドライブとしても良い距離感のようにも感じます。
小学校の遠足で行ったのですが、それが何年生だったのか覚えていません。
でも、金色に輝くようなススキのある光景は記憶に残っているのです。
それを期待して訪れたものの、記憶にある光景とはずいぶん違っていました。
見晴らしの良い場所から見ると、ススキは所々にあるものの、全体を覆うような光景ではありませんでした。
でも、ススキのある場所では、下の写真のように秋らしい光景を見ることもできます。
今年はたまたまススキの生育が悪いのかもと考えながら歩いていると、監視員の腕章をつけた方がいたので「今年のススキはどんな具合なんですか?」と聞いてみました。
すると、「もう、ここ何年もこんな感じでススキが減る一方なんです」と教えてくれたのです。
秋の曽爾高原と言えばススキという印象で来てくれるのに申し訳なくて… と教えてくれました。
その方にススキが減った理由を聞くと、笹が多くなったのが一つの原因だそうです。
足元を見ると、確かに背の低い笹が広がっていました。
この笹がある場所にはススキが生えてこないのだそうです。
植物も、子孫繁栄のため攻防戦を繰り広げることがよくあります。
今はススキよりも笹の力が強くなっているのでしょう。
元のようにススキが広がる景色を取り戻すため、違う場所でススキを植えて移植する試みをしたり、萩がある場所にはススキがよく伸びるらしいので、萩を植えてはどうかと案は色々あるそうです。
しかし
ここは国定公園になっているので、勝手なことはできないということ。
村に伝えてはいるそうですが、一般人がいくら声を上げても、それが上に届かないと悔しい気持ちも伝えてくれました。
ましてや、国定公園なので、国の認可が下りないと対応できないため、村から国に届けるには、その間にいくつも壁があり、難しいのだとか。。。
気持ちが重くなるような話ですが、そんなことを感じさせないよう、面白おかしく伝えてくれまして、曽爾高原にある『亀池』の昔話も聞かせてくれたり
曽爾三山の話を教えてくれたり
少し残念な気持ちになっていた気持ちが晴れる気がしたのです。
こんな書き方をすると、ススキがほとんど無いと思う方がいるかもしれません。
でも、ススキが茂っている場所もあるのです。
監視員の方は、秋も良いけど、春の山焼きをしたあとの5月から6月にも来てほしいと言われました。
全体が鮮やかな緑に包まれ、そりぁ、奇麗ですから。
来年、この時期にもう一度行ってみます。
以上
東大阪の理容室
オーパス21の前田でした
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