メンズのベリーショートといえば、昨今はバリカンを使い、地肌が透けて見えるくらいのスタイルが多くなっています。
ショーシートヘアは男らしいヘアースタイルの象徴でもあり、毎日の手入れが楽で清潔感もあります。
ただ、多くの男性で年齢とともにやってくる問題の一つ、男性型脱毛症がある方にとって、ベリーショートは難しい面があるのも事実です。
タイトルにしたフェードカットだと、パートスタイルの場合、髪を長くして気になる部分をカバーすることが可能です。
でも、長さでカバーするのはスッキリしないので、ワタシはおすすめしていません。
では、どうすればいいのか?
その答えは色です。
写真で、その答えをお見せしようと、撮ってみるのですが、肉眼で見たときの微妙な色合いを再現するのが難しくて、成功していませんが、一つの例を紹介してみます。
ワタシもそうなのですが、天頂部が薄い人の場合、つむじあたりの地肌が透けて白く見えています。
下の写真はワタシの天頂部の状態です。
このパターンの方がバリカンを使い、いわゆるフェードスタイルをする場合に気を付けているのは黒い帯を目立ちにくくする工夫です。
フェードスタイルは色彩で表現するヘアースタイルと言えます。
下が一番白く、上に行くに従い黒くなっていきます。
下の方のケースで例えると、耳の上が一番白く、分けている(パート)部分が一番黒い。
このような色彩の変化で表現します。
仮に、色を数字で例えると、下のようなイメージです。
一番下の白い部分が「0」で、上の黒い部分が「100」。
次は、初期の男性型脱毛症の方で例えてみます。
カット後のイメージです。
この方も下が白くて上が黒いのですが、天頂部あたりが、また白くなってしまいます。
数字で例えると、以下のようなイメージです。
赤と青のラインの間が黒くなり、つむじあたりは「100」部分の黒色ではないため「70」と表現しています。
このような状態を表現する的確な言い方が浮かばないので、お客さんに伝えるときは「真ん中に帯状の部分ができる」と伝えています。
つむじのあたりを目立たなくするだけなら、下から地肌が見える程度の長さのバリカンでカットしてしまえば解決できます。
しかし、そうしてしまうと、一見、スポーツ刈りのようなイメージになってしまうのです。そうすると、オシャレ感が一気になくなってしまいます。
また、サイドとのつながりや色味も考え、サジ加減をしてカットしているのです。
天頂部が寂しくなった方が、髪が多い方の色彩のフェードスタイルを期待されても不可能です。
これはハッキリしています。
でも、今日紹介した方程度であれば、目立ちにくくするカットは可能です。
繰り返しますが、男性型脱毛症の進行具合によっては不可能な場合がありますので、その際は、ハッキリお断りさせていただきますのでご了承くださいね。
以上
東大阪のヘアーサロン
オーパス21の前田でした
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