先日、お客さんとヘアワックスについて会話をしていました。
その中に、理美容師として意外に思うことを口にされたんです。
今日は、そんな話しを書いてみます。
以前、この方にワックスを使い続けるうち、髪がベタついたり重くなる原因について話を書いたことがありました。
そうなる理由は、ヘアワックスによるもの。
ドラッグストア、コンビニ、ホームセンターでよく販売されているものに、ベタつきや重くなるものが多いと伝えたのです。
ベタつきの主な原因となっているのは、ワックスの主原料「キャンデリラロウ」。
多かれ少なかれ、ほとんどのワックスにこの成分が使われています。
その配合量なのか、その他の成分との絡みなのか、ハッキリした理由は分かりませんが、シャンプーをしても落ちず、髪に被膜を作ることがあるんです。
その被膜がベタつきや、重くなる原因となっています。
髪の違和感 ベタつきと重み
ワタシたち理美容師は日ごろ髪を触る仕事をしています。
日々繰り返していると、髪の傷みの程度が手触りで、ある程度判断がつくようになります。
その判断をもとに、パーマ液やカラー剤の選択をするケースが多々あります。
しかし、傷みではない髪の手触りの違和感があるんです。
そのほとんどはスタイリング剤によるもの。
※スタイリング剤以外では、油を多用する仕事をしている方で髪のベタつきが出るケースなどもあります。
スタイリング剤によるベタつきで厄介なのは、シャンプーでなかなか落ちてくれない事でして、使い続けるうちに被膜が重なり、髪が少しずつ重くなっていきます。
変化の程度はほんの少しずつ。
使っている方の多くが、日々の変化に気づない程度に進行していきます。
その結果、ワタシたち理美容師にはベタついて重いと感じる髪ができあがります。
しかし、その髪が、ご自身の髪質だと認識してしていたと、ブログの最初に書いたお客さんから聞きました。
シャンプーしても汚れが落ちない時はスタイリング剤を疑え
毎日の髪のセットでワックスを使っている方は多いはず。
そんな方の中で、髪に違和感を感じている人はいないでしょうか。
ちょっと前は、ワックスを使うと髪がふんわりしたのに、しなくなった。
毎日シャンプーしてるのに、汚れが落ちたような気がしない
こんなケースが当てはまるなら、使っているヘアーワックスを疑ってみてもいいかもしれません。
もし、そんな症状になっていたら、一つの試してみてください。
シャンプーに食器洗い用の洗剤(中性)をr少し入れてシャンプーしてみてください。
ベタつきの原因の一つキャンデリラロウは油なので、食器洗い用洗剤を使うことで、落ちやすくするのです。
この後は必ずトリートメント、もしくはコンディショナーを使ってくださいね。
ベタつかず重くならないヘアワックス
最後に、重い皮膜をつくらないヘアーワックスを紹介しておきます。
この商品は、当店でお客さんに使っているもので、水やお湯だけで落ちてくれるタイプのワックスです。
シャンプーすれば、髪をちゃんとリセットできるので、使い続けても重くなりません。
「いちのいち あお」 ヘアーワックス
艶消しのマットタイプのヘアーワックスです。
強すぎず、弱すぎず、ほどほどのスタイリング力のあるタイプですね。
先に書いたように、このワックスは艶消しタイプです。
でも、時にはちょっとツヤが欲しい時もありますよね。
そんな時は同じシリーズの「いちのいち あか」のグリースと混ぜることで 、ちょっとツヤを持たせつつ、ワックス特有の髪のボリュームを持たせることが可能です。
この商品は、混ぜることを前提で作られているので、分離せず混ざってくれます。
ヘアワックスとヘアグリースの主な用途
ワックスとグリースって、似て非なるものでして、主な用途は以下のようになっています。
- ヘアーワックスは、髪にボリュームを持たせたり束感を持たせるもの
- ヘアーグリースは髪を寝かせたり押さえたりするもの
髪にボリュームを「持たせるもの」と「押さえるもの」は真逆の使い方です。
こんな用途になっているので、混ぜる場合の比率は表現したいヘアースタイルによって違ってきます。
もちろん、「いちのいち あか」もシャンプーすることでスッキリ落ちるので髪が重くなることはありません。
この二つのワックスとグリースは、基本的にヘアーサロン専売品で、 Amazon での販売も、今はないようです。今後は分かりませんが^^
作っているのは阪本高生堂という理美容室向け商品を製造販売しているメーカーです。
販売価格はワックス、グリースとも2200円となっていて、当店でも販売しています。
以上
東大阪のヘアーサロン
オーパス21の前田でした
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