先週、生まれて初めて救急車で搬送されました。
搬送理由は【ぐるんぐるんと頭が回るようなめまい】。
回転性のめまいと言うらしいのですが、立ってられないのです。
救急搬送され、検査した結果、診断名は【頭位めまい症】。
今、体調は元に戻り普通に仕事をしているので、その顛末を書いてみます。
それは先週の金曜日のことでした。
朝起きたときは何の異常もなく、昼ごはんも美味しく食べました。
午後3時に仕事がひと段落して、次の仕事まで約2時間ほど時間が空きました。
その間、コーヒーを飲んだりパソコン作業をしたり、いつも通りに過ごしていたんです。
午後5時になり、次の方の段取りをしようと、椅子から立ち上がった時でした。
ちょっと頭がふらつくような、ちょっとした違和感を感じました。
でも、じっとしていると何もない状態。
年末から正月にかけての疲れや寝不足が響いてるかな。そんな風に思いました。
あと一つ、8年ほど前に車で信号待ちをしている時、後ろから追突されむち打ち症を経験しています。
それ以降、ちょっと疲れが溜まると首・肩・背中に張りが出るようになり、ひどいときは吐き気も出るようになっていました。
この時は、この一連の症状だと感じていたのです。
お客様が来店され、カットが終わり、一息ついたとき、頭が回るような感覚になり、後の仕事を奥さんに変わってもらいました。
部屋に入り、横になると症状が収まり、何ともなくなる。
一時的なものだったと思い、上半身を起こすと、また頭がぐるぐる回るようなめまいが起き、まっすぐ立っていられない。
これはいつものとは違うと感じました。
お客さんが帰られた後、奥さんが近くの病院に電話して症状を伝えた所『救急車を呼ぶ方がいい』と言われたそうです。
奥さんが上ずる声で救急に電話しているとき、ワタシは吐き気を覚え、トイレに向かっていました。
間もなく救急車が到着。
生まれて初めて救急車に乗ることになってしまったのです。
救急隊員の方が自分で歩けますか?
と問われ、それくらいは歩けると思い、店の玄関前に止めてあるストレッチャーまで歩きました。
外は雨が降っていてストレッチャーは雨で濡れていた。
濡れているストレッチャーに座り、救急車まで移動。
その間、雨が顔を打ち、ズボンが雨を吸っていくのを感じていました。
雨がしみてくると、寒気が襲ってきて、体が小刻みに震えてくる。
救急車の中で症状を伝え、発熱や風邪の症状、コロナワクチンの接種歴などを聞かれる。
合わせて血圧や目の検査などがあり、氏名、生年月日、自宅の住所や電話番号、そして当日の日付を聞かれました。
少しして、隊員の方が脳外科の病院をあたりますが、どこかご希望の病院はありますか?
と問われた。
父親が通院している日赤が頭に浮かび、「できれば日赤が」と伝えた所、
『日赤に通院履歴はありますか?』という問いかけ。
『ありません』と答えると
『日赤は通院履歴のない人は断られるんです』との返答。
この流れは以前、父親が救急車で運ばれる時に経験済みだったので、やはりか。という感じでした。
隊員が二つばかり病院の名前を口にした中に東大阪医療センターがあったので、そちらをお願いしました。
しかし東大阪医療センターは断られました。
発熱はないものの、これはたらい回しになるのかもな。そんなことが頭に浮かびます。
電話する病院ごとに、コロナの疑いは無いかと聞かれているのを聞きながら、受け入れ先が決まるのを待ちました。
その後受け入れ先が決まり、救急車が出発。
この流れは、同行してくれた奥さんの話によると、昨年11月に母親が入院したときより面倒くさくなくなっているとのことでした。
病院まで約12分で到着したのを覚えているのは、救急隊員の方が、病院到着時に出発時間と到着時間を声に出して報告していたからです。
救急外来の病室は薄暗くて寒い。
そうなることが分かっていたのは、先ほど書いた母親が救急外来で診てもらったもらったのと同じ病院だったからです。
救急外来の診察室で改めて症状を伝えると、吐き気とめまいを止める点滴をします。
と言われ、点滴の針が右腕に刺されました。
点滴とともに、血液検査も行われます。
その後、脳のMRIを撮ることになり、ストレッチャーでその部屋まで移動。
この時のエレベーターの動きが気持ち悪く吐きそうになる。
MRIは15分~20分かかりますとのこと。
頭を固定され、濡れたままの服で検査を行う。
検査終了後、再び救急外来の診察室に移動。
救急外来の診察室に戻ると、看護師さんが血液検査が終了しているか担当部署に連絡している声が聞こえてきます。
『はい、あと7分後ね』という言葉が聞こえたあと、血液検査の結果が出るまで少し待っててくださいね。
と言われ待つことに。
待っている間、寒くて指が冷たくなってくる。
でも、言葉が発しにくいことはなく、両手両足も動くので、脳の病気じゃないだろうと自分で自分を納得させるようにしていました。
やがて血液検査の結果が出て、担当医が話をしてくれました。
その結果、『頭位性めまい』だと告げられたのです。
もし、めまいの原因が脳であれば、脳幹の部分に異常がみられるはずですが、何もなく、血管やその他の部位にも異常はありません。
血液検査にも異常な値はないので、この病気だと判断したとのお話でした。
『頭位性めまい』とは、三半規管の中にある『耳石』が剥がれ落ち、三半規管に入り込むことで起こる、ぐるぐる回るような回転性のめまいということ。
この説明通り、立っているだけで、回転するアトラクションに乗っているようなめまいで、とても気持ち悪いんです。
診察結果を聞いた時点では、まだ症状が強く吐き気もありました。
でも、病院でできることはこれだけと言われます。
あとは自宅に戻って体を休めてください、数日で症状は治まりますから。
と言われ、診察室を出るように言われました。
診察室を出たすぐの所にある椅子に座ったものの、そのわずかな距離で気分が悪くなり、戻してしまいました。
救急車でここまで来たし、どうして帰ればいいの?
と思っている所に妻が『タクシーで帰ろう』と。そうか、タクシーがあるやん。
と思ったものの、タクシーの臭いで吐きそうな気がする。
と言うと、自宅まで車を取に行き、迎えに来てくれたのです。
待っていた時間が1時間ほどあったでしょうか。
待合のソファーに突っ伏す様に横になっていました。
やがて妻が到着し電話が入った時、頭を起こしソファーに座ると、吐き気はなくぐるぐる回る感覚もましになっていたので、自分で歩いて車に乗り込み帰宅したのです。
下の写真は、その時に撮れた唯一の写真です
お腹は空いていてグゥグゥなっているけど食事をするときっと戻すと思い、そのまま寝ることに。
しかし、体が濡れて冷えていたので、布団がなかなか温まらず寝付けない。
時間を見る元気はなかったので正確な時間は分からないものの、深夜2時ころまで眠れなかったように思います。
明け方になると、飼っている猫が必ずワタシの枕元に来てお腹が空いたと起こしに来るのです。
その時間はだいたい5時から6時の間。
猫がやってきたことで時間が分かり、トイレに行きたくもあったので、布団から出てみると、ぐるぐるがなくなっていて、普通に歩けるような気がした。
立って歩くとほんの少し違和感があるものの、仕事に差し支えがある状態ではありませんでした。
しかし開店準備を終え、朝ご飯を食べていたときでした。
頭を下に向けると吐き気とともにぐるぐる回り出したのです。
こりゃいかんと布団に入り横になると症状は治まる。
横になっている時、母親が同じ病気になった時病院で頭をぐるぐる回す様に言われたと話していたのを思い出し、スマホで調べてみると『頭位めまいの症状を改善する体操』があることを知る。
ならば、やってみようと思うものの、上半身を起こすと気持ちが悪く、思うようにできない。
ご予約の方がおられたのですが、結局仕事はできず、大変なご迷惑をおかけしてしまいました。すみませんでした。
横になりじっとして、気分がよくなってくると体操をする。そんなことを午前中いっぱい続けました。
やがて午後1時頃になると、上半身を起こしても違和感がなくなっていました。
昨日の夕方コーヒーを飲んでから飲まず食わずだったので、食事しなくては。
と思い、奥さんにお願いしてうどんを作ってもらいました。
冷凍うどんってストックしておくものだとこの時思いましたね。たまたまなんですが、先週の定休日に自分で買って冷蔵庫に入れておいたのです。
うどんを食べ、白湯を飲むと、体中に栄養と水分が渡っていくような感覚があり、冷たかった指先が暖かくなっていくのも感じます。
これで大丈夫だと感じたのは午後4時頃でした。
大事をとって土曜日は臨時休業とさせてもらい、体を休ませたことで日ごろの睡眠不足を補うことができ、日曜日はここ何年も感じられなかった体の軽さがあり体調が良くなっていました。
救急車で運ばれていくとき『ひょっとしたら、もう帰ってこれないかもな』と思ったのも事実なので、大事なく済んで良かったです。
今回の件で良かったな。
と思うことが二つあります。
一つは、今後、もし脳梗塞などが自分の体に起きた場合、一度体験した頭位性めまいと混同せずに済む。
あと一つは、脳のMRIを撮ってもらったことで、脳の人間ドックを受けた形になったこと。
5年ほど前に脳のMRIをとったもらって以降、検査していなかったので気になっていたのです。
【良性発作性頭位めまい症】は気を付けようにも、どうしようもない病気ということ。
予防になる運動があることを知ったので、朝、起きるときに行うようにしています。
もし、頭がぐるぐる回るめまいで、手足のマヒが無い、ロレツが回らないこともない、こんな状態であれば、この病気の可能性があります。
最後に余談を一つ。
点滴するときは肘の内側に針を刺すと思っていたのですが、今回、手首と肘の間に点滴をされたんです。
頭がフラフラしている時に点滴しますね。と言われ、肘としか思っていない時、違う所に痛みがくると、けっこう驚きます。
そして、痛いのを知りました^^
以上
東大阪のヘアーサロン
オーパス21の前田でした
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