『カラーリンス』
『カラートリートメント』
というものがあるのをご存知でしょうか?
ドーモ
東大阪の理容室
オーパス21の店長前田です
『カラーリンス』、『カラートリートメント』
これは、シャンプーの後、リンスをするように髪に塗布するだけで、白髪を目立たなくする「毛染めの代用的」なものです。
よく聞く「利尻昆布ヘアー〇〇〇〇〇〇〇」も同じものです。
このカラーリンスの新商品が出たので、テストを兼ねて、ワタシの髪で試してみました。
実はこの日、地域の理容師仲間と集まり勉強会を行なっていました。
そもそも勉強会の趣旨はスキンケア。
スキンケアの勉強をするためにその行ったお店に、先に書いた『カラーリンス』があるのを見つけました。
ついでなので、使い勝手などを聞いているうち、カラーリンスのテストもすることになったのです^^
その時の写真を元に、プロならこうする、というヘアーリンス、ヘアートリートメントの効果的な使い方をお伝えしていきます。
カラーリンス、カラートリートメントの基本的な使い方
今回使用したのは、『LESSE GX カラーリンス』という商品です。
使用説明書の手順はこのように書かれています。
- シャンプー後、タオルで水気をよく切る
- 髪全体に塗る
- 5分ほど放置する
- よくすすぎ、しっかり乾かす
(汚れてもかまわないタオルで拭きます)
※再度のシャンプーは不要です
この方法でもある程度染まるでしょう。
でも、工程を変えることにより、より染まりやすい方法があるのです。
プロならこうするカラーリンス、カラートリートメントの使い方
では、プロが行うカラーリンス・カラートリートメントの手順をお伝えします。
- シャンプー前の乾いた髪に塗る
- 15分ほどラップを巻いて保温するように放置する
- ラップを外し5分~10分放置する
- しっかり流してからシャンプーする
(汚れてもかまわないタオルで拭く)
まず最初の工程が違います。
説明書にはシャンプーをした後となっていますが、シャンプー前の乾いた髪に塗布します。
ただし、髪が汚れていたり、皮脂で脂っぽくなっているときは、事前にシャンプーして、ドライヤーで軽く乾かしてください。
次に、薬剤を塗布したら、ラップを巻いて保温するということ。
そして、ラップを外して冷ますという工程。
これが大切なのです。
放置時間は5分じゃ、ちょいと短いので20分を目安にしてください。そのほうが色の定着が良くなります。
カラーリンスやカラートリートメントの使用説明書を見ると、薬剤を塗布した後のシャンプーは不要と書かれています。
カラーリンス・カラートリートメントなので、そのあとにシャンプーすると本末転倒ということになるのでしょうが、シャンプーしても色落ちするんです。
なので、流すだけで済ませると、どれだけ色落ちするか…
考えただけでおろそしい。
シャンプーしたのに『汚れてもかまわないタオルで拭く』という部分に違和感を感じる方がいるかもしれないので補足しておきます。
カラーリンス・カラートリートメントの髪を染める主要成分は『HC・塩基性』というものです。
この成分は、髪には優しいものの、髪の内部にしっかりと入っていくものではありません。
したがって、色が取れやすいというデメリットを持っています。
このため、シャンプー後の濡れた髪は色落ちがするため、汚れても良いタオルで拭く必要があるのです。
ついでに言いますと、枕や衣服で髪に接するものに関しても、カラー剤がついても良いものにしておきましょう。
当店では、HC塩基性のカラーを正式なメニューとして取り扱っています。
アレルギー成分のジアミンを含まないため、肌の弱い方に喜んでもらっています。
ブログにも書いているので、興味のある方は読んでみてください。
このように、カラーリンスやカラートリートメントの主な成分として使われているものにプロとしての経験があるため、おすすめの使い方をお伝えさせてもらいました。
ヘアートリートメントで実際に染めてみた様子
では、実際に使った結果をお伝えしておきましょう。
まずはビフォー写真から
ワタシはもみあげの上のあたりに白髪が多く、その他も、まんべんなく白髪が生えています。
この髪にカラーリンスを塗布します。
その様子がこちら↓
黒い液体(カラートリートメント)がびっちょりと塗られた状態です。
ここで髪の毛を覆うようにラップをするのが効果的ですが、ここでは省いてます。
この後、10分ほど放置してからシャンプーをしました。
出来れば20分ほど置きたい所ですが、時間の関係で短くなりました。
時間がなくて、こうすれば良いという工程を省いておりますが、その結果が、こんな感じです↓
これじゃ分かりにくいので、比較写真を貼ってみます。
左が染める前、右が染めた後です。
普通の毛染めとは違うため、一度で完全に染まるものではありません。
でも、全体が少し暗くなっているのが分かると思います。
繰り返しますが、そもそも、一回で髪色が明らかに変わるものではないため、この程度で上出来です。
もっとしっかりと染めたい場合は、数日続けてカラーリンスをすることにより、もう少し黒くなっていきます。
そして、希望の色になればカラーリンスをやめる。
数日して色が落ちてきたら、またカラーリンスを行う。
というのがカラーリンスの一般的な使い方です。
カラーリンス、カラートリートメントの使い方のまとめ
カラーリンス・カラートリートメントで染まりやすくするコツは、放置時間内に加温してから冷ますという工程を入れること。
この温度差を与えることでカラー剤の定着が良くなるのです。
加温と書きましたが、一般家庭に遠赤外線の加温装置はないので、薬剤を塗った後、頭をラップなどを巻いて保温すると良いでしょう。
お風呂で使用する場合は、必ずしもラップが必要ではありません。
そして、加温の後冷ます。
この工程が効率よく染めるコツとなっています。
ご自宅でカラートリートメント、カラーリンスを使われるときの参考になれば幸いです。
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