毛染めをして「頭皮が赤くなったり」「痒くなったり」「かぶれたり」する人がいます。
そうなってしまう理由のほとんどは、ヘアカラーの薬剤に入っている成分による「アレルギー」です。
毛染めアレルギーの一つの原因となるのが『ジアミンアレルギー』。
『ジアミン』といっても、たくさんの種類がありまして、ヘアカラーの場合『パラフェニレンジアミン(PPD)』という成分が影響しています。
当店でも『パラフェニレンジアミン』が入っているヘアカラー剤を使っています。
このように書くと、『パラフェニレンジアミン』が諸悪の根源で、悪者のようになってしまいますが、必ずしもそうではありません。
『パラフェニレンジアミン』は染毛剤においては、優秀な成分でして、とても良い働きをしてくれるのです。
上の写真は、当店で使用している薬剤のものですが、理美容室で使っているものだけではなく、ドラッグストアで一般の人が簡単に購入できるヘアカラー剤にも『パラフェニレンジアミン』は入っています。
でも、多くの人はアレルギーを起こさないのでドラッグストアなどでも簡単に買うことが出来るのです。
アレルギーは突然起こる
アレルギーは前触れなしに突然起こります。
長年白髪染めをしていたワタシの父親もその一人です。
10年ほど前の話です。
ずっと何もなかったのに、突然、頭皮に赤みが出たあと、カユミが出てしまいました。
それでも、白髪が気になるので、染めてほしいという気持ちを優先して染めたところ、さらに悪化したのです。
それ以降、『パラフェニレンジアミン』が含まれていないマニキュアを使い、白髪をカバーすることになりました。
パラフェニレンジアミンが入っていない毛染め
こういった方に対応するため、オーパス21では『パラフェニレンジアミン』が含まれていない毛染めのメニューを用意しています。
といっても、さきほど書いたマニキュアではなく、HC塩基性カラーを使用した『トリートメントカラー』です。
このトリートメントカラーは、メリット・デメリットがあります。
・ジアミンかぶれの方も染められる(ノンパラフェニレンジアミン)
・髪のダメージが少ない
・アルカリカラーのようにしっかり染まらない
・色持ちが悪い
・染めてから1週間程度は色落ちがする
このような面を持つ毛染めですが、当店では、利用する方が少しずつ増えています。
色持ちが良いジアミンレスのヘアカラー
今書いた、短所の中で「色持ちが悪い」という項目がありました。
今回、この短所をカバーするために新しい薬剤を入手したので、テストを行っています。
サプリEX プライムカラー ND
このカラー剤は、現在、当店で使っている「トリートメントカラー(HC塩基性カラー)」の姉妹品です。
では、染める前後の様子を紹介してみます。
ビフォー
アフター
ずっとHC塩基性カラーで染めているため、髪のダメージがほとんどなく、染めた後は艶が出ています♪
肝心の染まり具合ですが、技術者の目線では、「トリートメントカラー(HC塩基性カラー)」よりもしっかり染まっているのが分かります。
あとは、色持ちがどの程度なのか?
この検証が終われば、「(仮称)トリートメントカラープラス」を正式なメニューとして取り入れる予定です。
初回ヘアカラー前はパッチテストを行います
「(仮称)トリートメントカラープラス」は『パラフェニレンジアミン』が入っていないヘアカラーですが、正式メニューとなっても、一番最初に使用する際は必ずパッチテストを行います。
テスト後、48時間の経過を見て問題がなければ施術させていただきます。
そのため、初めてのご来店で、その日に施術することは出来ませんのでご了承ください。
パッチテストの料金とご注意いただきたい点
1.カットなどのメニューでご来店され、パッチテストをされる場合、別途料金は発生しません。
2.パッチテストのみを行う場合1000円で行っています。
3.パッチテストのみのご予約はできません。
パッチテストのみでご来店いただき、その後、ヘアカラーやカットの施術を行う際、1000円を差し引いてのお会計とさせていただきます。
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