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ヘアスタイルで横が張るという方 もしかすると横じゃなく後ろじゃないですか?

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髪に対する悩みで『横が張る・横だけボリュームが出る・膨らむ』という話をよく聞きます。

 

日本人やアジア人に多い直毛が、そうなる理由の一つですが、髪質に加え、間違った認識で『横が張る』という錯覚をしている方がいるのはあまり知られていません。

『張る・ボリュームが出る』とい悩みを持っている方のうち、二割程度の方が勘違いをしていることがあるので、今日はそんな話を書いてみます。

 

まずは、程よい癖のある方のカットの仕上がりを見ていただきます。

 

カットスタイル

 

アウトラインはレザーで整え軽い感じにしています。

ワックスをつけることで髪に立体感が出て軽い感じに見えますが、実はとても毛量の多い方なのです。

この方のつむじのあたりを見てください。

 

つむじあたりの髪の生え方

 

つむじの少し左側の髪の根元が浮いているのがわかるでしょうか?

ここは立ちやすい部分で、さきほど書いた生え方によって髪が部分的に浮いているのです。

 

つむじあたりの髪の生え方

 

ここは、部位で言うなら後ろにあたりますが、真後ろではなく、少し横によった部分となっています。

人間、気になる部分はしょっちゅう見てしまうもので、鏡越しにその部分を見ようとする方が多いのです。

しかし、ここは正面から鏡を見ていたら見えない場所です。

では、どうやって見るのかと申しますと、顔を少し横に向けてその部分を見ようとします。

すると、この場所だと自分で見えてしまうのです。

 

ワタシの髪はとなくし寝てくれるので、このようなケースのモデルとしては不適合なんですが、どういうことか、写真を撮ってみたのでご覧ください。

先ほど紹介した、髪が立ち上がっているつむじのあたりにピンを止めて検証しています。

 

まず真正面から見た様子です。

 

次に、首を横にひねってみます。

 

つむじあたりの生え癖

 

すると、ピンが見えますよね。

このように見ると、横に見えなくもない。

しかし、正確にはこんな無理由で、横が張る後ろの部位にあたります。

見える部分が立っているので目立ちます。

それで、横が張っていると勘違いする方がいるのです。

髪の相談を受けたときに、ワタシたち理美容師が理解しにくい部分になってしまいます。

ゲストは横と認識していても、理美容師は後ろと思っています。

そこに齟齬が生じてしまいます。

理美容師が気づけばよいのですが、微妙なケースもあるため、100パーセント分からないのが現実です。

 

サイドと後ろ、部位が違うとカットの組み立てが違ってきますので、もし、このような悩みや不満がある方は、一度確認してみてください。

正面を向いて鏡を見て、気になるところが見えているなら、横で間違いないと思います。

でも、顔を横に向けて鏡を見た状態で気になっているなら、横ではなく、後ろであることが考えられます。

微妙な場合、言葉だけではなく『このあたり』と手で触ってもらうと確実ですね。

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