今日は、アイロンパーマ・コテパーマをかける周期・期間・頻度について書いてみます。
髪質など、個人差があるため、一概に言えない部分もあるのですが、基本的な考えとして書かせてもらいます。
アイロンパーマは熱処理と薬剤処理のダブルパンチ
アイロンパーマは薬剤処理とアイロンの熱処理をします。
その工程を具体的に書いてみましょう。
- 1剤を塗布してタンパク質のつながりを切る
- アイロンの熱で髪にくせづけ
- 2剤で固定させる
このような流れになっています。
通常のパーマの場合、2の「アイロンの熱で髪にくせづけ」の工程はありません。
2の工程はいわゆる熱処理です。
この熱処理の温度は状況により差があるものの、160度~180度くらいになります。
ちなみに縮毛矯正では180度空200度くらいの温度で施術します。
こんな温度のアイロンが皮膚に触れたらすぐに火傷ですが、髪の毛って案外強くて、これくらいの温度に耐えるんです。
ただ、耐えると言っても、当然限界はあります。
限界を超えた髪は、『いわゆるビヒリ』という状態になるのですな。
パーマ液を塗布するだけで髪の傷みは発生します。
アイロンパーマはそこに熱処理がプラスされるので傷みは増します。
傷んだ髪はトリートメントをしても元に戻らない
ここで大事なこと。
一度傷んだ髪は元には戻りません。
テレビコマーシャルを見ていると、トリートメントなどで修復するような錯覚を覚えることがあります。
実はあれは間違いで、一度傷んだ髪が元に戻ることはありません。
髪に負担をかけるパーマやアイロンパーマ、毛染めなどを繰り返すと傷みは蓄積していきます。
傷みによる髪の体力の残り具合を判断する際、技術者の感に頼ることになるのです。
髪の体力がなくなった状態を文字で表現したいのですが、なかなか難しく、あえて言うならヘロヘロになってるとでも言えば分かってもらえるでしょうか。
傷んだ髪はハリコシがなくなり、体力がなくなっています。
こうなった髪にアイロンで癖づけをするのは、とても困難で、かからない場合があるのです。
こんな理由から、オーパス21では、アイロンパーマをかけるサイクルは、最低2か月は空けてもらうことにしています。
2か月空けても、前回かけた部分のダメージは残っているので完璧ではありません。
でも、毎月かけるよりも良い結果を導く可能性が高くなるのです。
アイロンパーマで使用する薬剤は日々進化しているので、その方に合った、できる限り弱い力の薬剤を使用します。
ダメージの蓄積を少なくするワタシの工夫であります。
周期を開けるのは、髪のコンデイションを可能な限り整え、良い結果を出すために必要な事なのです。
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