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【桜盆栽】植え替え時に根頭癌腫の外科手術と体内洗浄をしてみる

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紅葉していた葉がすべて落葉したのを見計らい、桜の盆栽の植え替えを行うことにしました。

その桜の盆栽は、以前ブログで書いた【根頭癌腫】を患っている桜です。

今回は単なる植え替えではなく、根頭癌腫の様子を見て、必要ならば手入れをする予定で作業に取り掛かりました。

 

準備したのは以下の写真に写っているもの。

 

桜盆栽植え替えと根頭癌腫切り取り

 

  • 赤玉土(小粒と中粒)
  • 腐葉土
  • 今植えている鉢より一回り大きな植木鉢
  • カッター
  • ハサミ
  • 消毒薬
  • 樹木を切った部分を保護するカルスメイト

 

植え替える土は赤玉土の小粒7に対し腐葉土を3の割合で混ぜ、事前に準備していました。

 

植え替えに消毒液は必要なの?

そう思う方がいると思うので説明しておきます。

根頭癌腫の原因は【アグロバクテリウム ツメファシエンス】という細菌によって引き起こされる植物の病気ということ。

患部が広がっていた場合、そこを取り除くために使用したカッターやハサミを消毒しながら作業を行う必要があるためアルコール消毒液を用意しておいたのです。

 

まず最初に、古い植木鉢から桜の苗を抜きます。

この植木鉢に植えてから2年ほど経つので、根がびっしりと詰まっているだろうと予想していました。

果たしてその結果は?

 

 

予想より根の張りが少なく、元気そうな白く太い根が見当たりません。

ちょっと嫌な予感がします。

でも、一見したところ癌腫のようなものが見当たらないので少しほっとしました。

 

通常の植え替えであれば、根についている土を少し残して植え替えます。

詳しくは知りませんが、それで植物のストレスが低くなるのだとか。

しかし今回は、根頭癌腫の原因となっている細菌が土にいるため、すべて新しいもの変えてしまいます。

 

割り箸を使って土をこそぎ落とすのですが、根を傷つけないよう少しずつ落としていきます。

その過程で、根が少ないのを改めて感じました。

 

通常は幹と比例して根も大きくなるはずです。

しかし、心もとない根の張り方なのが気にかかります。

どんどん土を落としていくと、その理由が判明しました。

 

その理由とは、根頭癌腫でした。

 

根頭癌腫

 

土の中で癌腫が大きくなっているのを見て愕然としました。

癌腫が大きくなっている部分からは根が出ていません。

これじゃ、十分に養分を取れないだろうと容易に推察できます。

 

根頭癌腫がひどくなると、元気がなくなり枯れてしまうケースがあるのは、このようなことが原因なのかもしれません。

 

根頭癌腫

 

ここまで大きくなっていようとは思いませんでした。

土の上に出ていたのはその一部で、まさに氷山の一角としか言いようがありません。

 

根頭癌腫

 

この大きな根頭癌腫が根に元気がないように見える原因でした。

 

患部をすべて切るほうが良いとは思うものの、範囲があまりに広いため、それが負担となり枯れてしまうんじゃないだろうか?

そんなことを考えると、切るのを躊躇してしまいます。

でも、残しておくことのほうが桜に負担になると考え、可能な限り取ることにしました。

 

まずは鋏で切ってみることに。

しかし、根頭癌腫は木の幹のように硬く、文房具のハサミは力不足でなかなか切れません。

 

エイヤ!

っとカットすると、驚いたことに、樹皮の下は植物らしからぬピンク色をしていたのです。

 

 

このピンクが動物のようで、マズいことをしてしまったと後悔する気持ちになり、麻酔できるのであれば、してあげたい気持ちになったのでした。

 

素人がこんな大胆なことをして上手くいくとは思えないけど、出来る限りのことはしてあげたい。そう思い、患部を切っていきます。

 

 

 

切り進めていくと、中が空洞になっている部分があったり、驚くことが続きます。

 

どんどん切り進め、土を水で洗い流すと、下の写真のようになりました。

 

 

 

桜以外の植物を何度か植え替えしていますが、その経験上、明らかに根に元気がありません。

でも、桜はわりと強いと聞いたこともあるので、あとは桜の体力を信じるしかありません。

 

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根を消毒して桜の体内洗浄

この後、そのまま植え替えるのではなく、ネットで見た情報を参考に、カットした部分も含め、次亜塩素酸水に根を丸ごと漬け込みます。

使用した次亜塩素酸水は、店の消毒にも使用しているCELA。

このCELA(セラ)は、USJでもアルコールに過敏な方の手指消毒液として採用されています。

 

 

セラを深めの容器に入れ、カットした部分は保護せず、約2時間ほど漬けました。

ネットの情報では体内洗浄と書かれているものがありましたが、効果や、植物に与える影響がどれほどのものか分かりません。。。

しかし、次亜塩素酸水は有機物に触れると水に変わる性質があり、しかも消毒に使えるものなので、ハイターなどの次亜塩素酸より刺激は少ないだろうと思っています。

 

切った部分をカルスメイトで保護

2時間ほど経った後、流水で洗い流し、カットした部分から、他の菌も含め感染しないようカルスメイトで保護します。

 

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綿棒にカルスメイトをつけ、カットした部分に塗布していきます。

 

どの程度が適量なのか分からないのと、根が乾く前に植え替えをするため、しっかりと塗布しました。

 

 

植え替え作業

今年、信楽に行き購入しておいた信楽焼の鉢に植え替えます。

 

植木鉢の底穴

 

底の穴から土が流れ出ないよう、穴の開いた蓋をします。

 

ここに、鉢底石代わりの赤玉土の中粒を入れます。

鉢底石代わりに赤玉土の中粒

 

 

ここに、あらかじめ用意していた培養土と赤玉土の小粒を混ぜたものを入れていきます。

 

 

桜の向きを見ながら苗を入れ、隙間に土を流し入れるようにして、グラグラしないようにします。

そんなこんなで、処置と植え替えが終了しました。

 

 

植え替えてから約1週間経ち、急に冷えてきましたが、今のところ変化は見られないので、このまま春を迎えてくれるよう観察を続けます。

 

以上
東大阪の理容室
オーパス21の前田でした

 

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