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本を読むキッカケになったのが城山三郎さんの黄金の日々

城山三郎さん

 

『城山三郎』という方をご存知の方は少なくなっていると思います。

2007年に亡くなられた作家で、経済小説の分野ではとても精力的に執筆活動をされていました。

 

入念な取材を行うことが城山さんの信条で、リアリティの中にも読者を惹きつける文章を書かれる方でした。

 

城山三郎さん

 

先に書いたように、城山三郎さんの著書で多いのは経済小説です。

しかし、ワタシが城山三郎さんの本で一番好きなのは歴史小説の『黄金の日々』なのです。

 

ワタシは学生時代、まったくといっていいほど、本を読まない男でした。

夏休みの読書感想文の宿題がとても苦痛だったのは言うまでもありません。

 

そのワタシが本を読むようになったキッカケになったのが、この城山三郎さんだったのです。

修行していた理容室はスタッフの寮がありまして、そこに住み込む形で理容師人生が始まりました。

当時、その寮には先輩二人と同期一人、そしてワタシの計4名がいました。

 

同期の友達は、店で仕事をしながら理容学校に通っていました。

対してワタシは理容学校を卒業してから入店。

ワタシが店に入った時点で1年の差がついていました。

仕事がうまく覚えられず、悩んでいたころでした。

寮に戻ってからも店のスタッフと一緒にいるのが苦痛になり、散歩に出ることが多くなりました。

寮の近所に公園があったので、そこで時間をつぶすことが多かったのですが、ある日、本屋さんに行ってみました。

ほとんど本は読まないのに本屋に行った理由は、単に時間つぶしでした。

そんなことを繰り返すうち、たまたま手に取った本が『黄金の日々』だったのです。

 

 

城山三郎さんの黄金の日々は織田信長、豊臣秀吉、徳川家康と時の権力者が移り変わる戦国末期が時代背景で、大阪の堺にいる呂宋(ルソン)助左衛門の視線で戦国の世を見る歴史小説。

当時は歴史にまったく興味がなかったものの、さすがに織田信長、豊臣秀吉、徳川家康は知っていましたし、小説の舞台が、寮のあった大阪市住之江区の隣にある堺ということも、興味を持った理由の一つでした。

 

この『黄金の日々』が、文字だらけの小説が面白いと感じた初めての本になったのです。

広い世界に飛び出していく呂宋(ルソン)助左衛門の姿をうらやましく感じたり、戦国時代の堺の役割や、豊臣秀吉と千利休との関係を理解できたのも、この本のおかげでした。

この本のおかげで戦国時代に興味を持ち、その後、戦国時代の本をたくさん読むようになったのです。

一年に40~50冊の本を読むようになると、活字中毒のようになり、出かけるときも、必ず本を持つようになりました。

 

城山三郎さんの著書

 

本は視野を広げると言われます。

これも、実際に本を読むようになって理解できたことでした。

本を読む前は単純に遊びに行くだけだった京都には、歴史的なものがあちこちにあり、平安、戦国、幕末までの歴史的遺産が山ほどあるので、違った楽しみ方が出来るようになったのです。

 

今はこうしてブログを書いたりすることで、本を読む時間がほとんどなくなってしまったので、新たに本を買うことが少なくなったのですが、その頃読んだ本が大量にあるのです。

そこには、ワタシの好きな本ばかりが並んでいるので、時間が出来たときは、手に取って読み返しています。

好きな本は、何度読んでも面白いし、新たな発見があったりするものです。

ただ一つ、若いころ読んでいた文庫本は、活字が小さくて読みにくい…

これだけが難点なのです(笑)

 

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